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回線品質、ブログ対応、ECサポートに注目

企業のためのレンタルサーバー選び

2007年05月24日 12時00分更新

文● 中村宏美 写真●曽根田元

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文● 中村宏美 写真●曽根田元

岸 康浩氏
(株)NTTPC コミュニケーションズ ネットワーク事業部 データセンタ営業部 営業推進担当 主査、岸 康浩氏

 レンタルサーバーの高機能化がめざましい。多機能と低料金をうたうレンタルサーバーが多いなか、企業サイト運営に求められる機能とは何だろう?

 前回でも紹介したように、いまレンタルサーバーの再選別が進行している。レンタルサーバーの高機能化と低料金化によって企業は自社のサイト運営をレンタルサーバーへと切り替え始めた。

 それと同時に、より高品質なサービスを求めてレンタルサーバーを乗り換える動きも加速している。今回はレンタルサーバー再選択のポイントとして、ウェブサーバーの機能に注目してみる。



合計50Gbpsを超える高速なバックボーン


 企業サイトとして利用するうえでまず基本的なポイントとなるのは、信頼性と回線品質である。アクセス速度が遅い、あるいはちょっとしたアクセス集中でダウンするレンタルサーバーではまず企業サイトには使えない。

 この点、レンタルサーバーがどのようなデータセンターにサーバーを設置しているかが重要だ。金融機関やポータルサイトなどを運営している、信頼性の高いデータセンターにサーバーを設置しているようなところを選べば、まず問題はない。

 (株)NTTPCコミュニケーションズが運営するデータセンターは、頑強な構造であることはもちろん、有人受付に加え生体認証を組み合わせた入室管理や、万全の監視体制を実施しており、セキュリティの国際的な認証規格であるISMSも取得している。

 そして、WebARENA Suite2は、低料金のレンタルサーバーでありながら同社の運営する大規模データセンターにサーバーが設置されている。データ改竄につながるFTPの機能についても、固定IPのみのアップロード制限機能の他、FTP通信をSSLで暗号化するなど、セキュリティの面でも万全を期している。

 ちなみにWebARENA Suite2で利用されるバックボーン回線は、IXや、海外、大手プロバイダーとの接続で50Gbps超、自社で保有する国内バックボーンは、東京と主要都市圏との接続だけでも60Gbpsという高速回線だ。これはレンタルサーバー業界はもちろん、回線事業者としてもトップクラスである。

バックボーン回線
法人向けインターネットサービス“InfoSphere”でも使用される同社のバックボーン回線


Movable Typeなどのブログツールにも対応


 NTTPCコミュニケーションズの岸康浩氏は「ブログをはじめ、サイト更新のツールとしてのCMSなどの利用が増えてきている」と言う。WebARENA Suite2では、Movable Typeなどのブログツールにも対応しており、CGIプログラムなどもブラウザからインストール可能なCGIインストーラーを用意している。

 また、レンタルサーバーでの本格的なECショップの運営も増えている。岸氏は「ここ数年増加しているのがSSLの申込みです。ECショップではSSLを入れないと売れない、買われないという状況になっています」と語る。

 同社ではベリサインのSSL取得代行はもちろん、検索エンジンへの登録代行サービスも提供し、レンタルサーバーによる本格的なECショップ運営もサポートしている。

 信頼性に加え、回線、ブログ、ECショップ運営など、企業のサイト運営に必要な機能をもれなくサポートする方向へと、レンタルサーバーは進化を続けている。

グラフィカルな解析データを提供
WebARENA Suite2では、サイトへのアクセス分析のためにグラフィカルな解析データを提供する。また利用者独自の分析のために生のアクセスログもあわせて提供している

*提供/NTTPCコミュニケーションズ


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