「いつでも、どこでも、気軽に」という点が人気に
神田氏はTwitterの普及の要因として以下のように述べている。
「Twitterは、What are you doing?(今何してる?)という質問に、140文字以内で答えるだけという、いつでも、どこでも、手軽にできる敷居の低さが多くのユーザーに受け入れられた。また、APIを早期に公開したため、開発者やギークに支持され、新しい便利なツールがどんどん登場することもこれだけ急速な支持を集めている要因となっている」。
Twitterはブログなどの口コミを通して一般に広まってきている。「3月の上旬から一気にトラフィックが増えたが、これはアルファブロガーの中で急速に広まった時期と重なっている」と神田氏は話す。
日本でTwitterに参加しているユーザーは米国とほぼ同数
Twitter Nightではデジタルガレージ共同創業者の伊藤穣一氏による、Twitter創業者のエヴァン・ウィリアムズのビデオインタビューが放送された。
創業者のエヴァン・ウィリアムズは1999年にPyra Labs社を設立し、同年“Blogger”というブログサービスをスタートした。2003年にGoogleがBloggerを買収することになり、ウィリアムズ氏もGoogleに移籍している。しかし、翌年にはGoogleを退社し、2006年にObvious社を設立。同年10月にTwitterのサービスを開始している。
エヴァン・ウィリアムズ氏によるとユーザー数の伸びは凄まじく「2006年12月から毎月ユーザーが2倍ずつになっている」という。現在は米国が全ユーザーの33%だが、東京を中心とした日本のユーザーも全体の32%と急速な盛り上がりを見せている。
急速な成長の要因としてウィリアムズ氏は
「API公開のおかげで自分たちも予想をしていなかった伸びになった」
と驚きを見せる。また、日本語版が登場していないにもかかわらず、急速に日本のユーザーが増加している理由を問われると「こちらが教えて欲しいくらいだ」と苦笑していた。
「今後はもっとTwitterに資金を投入し、企業として独立させていく。似たようなサービスが登場しても気にならない。Twitterの方が成長が速いからね」
とウィリアムズ氏はTwitterの進化に自信を見せている。