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ソニー、ハイエンドデスクトップ“type R master”『VGC-RM52DL9』などを発表

2007年05月17日 13時00分更新

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ソニー(株)は17日、本体を2分割した“ツインユニット・コンセプト”を採用するデスクトップパソコン“type R master”シリーズの新製品『VGC-RM52DL9』などを発表した。店頭モデルの価格はオープンプライス。

“type R master”のVOMモデル『VGC-RM92US』

“type R master”のVOMモデル『VGC-RM92US』。写真のディスプレーは、新規採用の19インチWSXGA液晶ディスプレー

type R masterシリーズは、CPUやマザーボードを備える“メインユニット”と、光学ドライブ用ベイを備える“アクセスユニット”の2つのユニットで構成されるデスクトップパソコン。ハイビジョン品質のビデオ編集用途などを重視した、VAIOブランドのフラグシップシリーズとなっている。

ツインユニットの構成やマザーボード関連の基本的な仕様は、2007年春モデル(関連記事)と同一であるが、2007年夏モデルでは、店頭モデルは基本性能の強化と新しい19インチディスプレーの付属が改良点で、“VAIO OWNER MADEモデル”(VOMモデル※1)は選択可能なグラフィックスカードの強化や、OSバリエーションの追加が行なわれた。

※1 同社直販サイト“Sony Style”やVOM取扱店で販売するCTO方式販売モデル。

まず店頭モデルのVGC-RM52DL9と、ディスプレーなしの『VGC-RM52D』は、搭載CPUが従来のCore 2 Duo E6300-1.86GHzから、Core 2 Duo E6320-1.86GHzへと変更された。変わった部分はCPU内の2次キャッシュメモリーが倍増(2MBから4MBへ)した点だけだが、同社ではゲームやMicrosoft Excelなどでパフォーマンス向上の効果があるとしている。また、標準搭載メモリーが2GBに倍増した。

VGC-RM52DL9は付属ディスプレーとして、19インチワイドタイプの液晶ディスプレーが付属した。解像度は1440×900ドット。DVI入力はコンテンツ保護技術HDCPにも対応しており、Blu-rayビデオの映像コンテンツをDVI経由でデジタル入力することができる。

VOMモデルは選択できるコンポーネントの種類が非常に多彩な点が魅力である。CPUはCore 2 Duo E6320-1.86GHzから、クアッドコアCPUのCore 2 Extreme QX6700-2.66GHzまでラインナップされている。さらに春モデルでは、内蔵グラフィックスカードとして米エヌビディアのDirectX 10対応GPU『GeForce 8600 GTS』を搭載するカードが選択可能となった。CPUと合わせて、非常に高性能な構成が可能となる。

従来から継承する特徴であるが、アクセスユニット側には2台分のドライブベイがあり、DVDスーパーマルチドライブだけでなく記録型のBlu-rayディスクドライブを内蔵する構成が選択できる。メインユニット内には6台分の3.5インチHDD用ベイが用意されており、最大で3TB(500GB×6)のHDDを搭載した構成で注文することも可能となっている。

ソフトウェア面では、OSにWindows Vista Ultimateが選択可能になった(従来はHome Premiumのみ)。Ultimeを選択した場合には、付属するビデオ編集ソフトが『Adobe Premiere Pro 2.0』となる。Home Premiumの場合は、『Adobe Premiere Elements 3.0』が付属する。

店頭モデルのVGC-RM52DL9とRM52Dの予想実売価格は、それぞれ35万円前後、29万円前後。VOMモデルは、Home Premium搭載の『VGC-RM90S』の最小構成価格が19万2000円前後とされている。

VGC-RM52DL9(店頭モデル、ディスプレー付属)
CPU:Core 2 Duo E6320-1.86GHz|メモリー:DDR2-667 2GB(デュアルチャネル、最大3GB)|グラフィックス:GeForce 7600 GS|HDD:500GB(250GB×2)|光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|ディスプレー:19インチワイド 1440×900ドット
無線通信機能:Bluetooth 2.0+EDR|TV機能:地上/BS/110度CSデジタル放送チューナー、地上アナログ放送チューナー×2 内蔵|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:35万円前後
VGC-RM90S/90US(VOMモデル、主な仕様は最高スペック構成時)
CPU:Core 2 Extreme QX6700-2.66GHz|メモリー:DDR2-667 3GB(デュアルチャネル)|グラフィックス:GeForce 8600 GTS|HDD:3TB(500GB×6)|光学ドライブ:Blu-rayドライブ&DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
OS:Windows Vista Home Premium(90S)、Windows Vista Ultimate(90US)
|無線通信機能、TV機能などはRM52DL9と同等。ディスプレーは選択式
最小構成価格:19万2000円前後

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