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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第2回

シンクロナイズド・キャッツ――猫の群像

2007年05月15日 00時00分更新

文● 荻窪圭 (猫写真家)

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ソファーでシンクロ

わが家にて。左が老猫の“にや”(2006年4月永眠)、右が若猫の“大五郎”(まだまだ元気)。ソファーを分け合って左右対称で寝てたのを発見し、起こさないようにそっと撮影 (キヤノン『Powershot G5』 2003年7月21日撮影)

 猫は1匹でも可愛い。1匹でも面白い。でもこれが2匹、3匹になるともう大変なのだ。

シンクロ状態

シンクロ状態を狙うのだ

 何しろヤツらときたら、1匹1匹は全然違う性格のクセして、ときどきチップを上げたくなるくらい、動きをきれいに合わせた演技をしてくれるのだ。もしかしたら、誰かの動きがほかの猫に伝染してるのかもしれない。

 そんなわけで、仲が良さそうな何匹かの猫を発見したら、彼らの絡みを期待しよう。



屋内ではなるべくフラッシュをたかない


 一番身近に見つけられるシンクロ猫は、飼い猫だ。猫を2匹以上飼っていると、しばしばそんな姿を見られるはず。そんなシンクロ状態を発見したら即座に撮るべし。

 今回は、そんなシンクロ猫の写真を何枚か用意してみた。冒頭の1枚は、わが家の真っ赤なソファーを2匹できれいに分け合っているというもの。シンクロというよりは“シンメトリー猫”だが、これはもうきれいに左右対称になるように頑張って撮影するしかない。

 室内での撮影で問題となるのは、なんといっても暗さ。室内は思ったより暗いのだ。でもフラッシュをたくと無粋な立体感のない写真になりがち。そんなときはひたすらブレないように、椅子でもテーブルでも、なんでもいい、両肘をついて固定できる場所があればけっこうブレは防げるモノ。昼間なら外光のみで撮っちゃうのがきれいでいい。

 もうひとつの室内撮りのコツは……部屋を片付けておくこと。いくら猫が可愛くても背景がごちゃごちゃしてたら哀しい(というか、あまり他人に見せられない)。今回は奇跡的に“ソファーの上にものが乗ってなかった”のでこんなきれいな写真になったのである。


(次ページに続く)

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