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未発表のThinkPadやVAIOも登場!

インテル、新Centrinoを披露するコンファレンスを開催

2007年05月10日 22時14分更新

文● 編集部 小西利明

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インテル(株)は10日、東京都内のホテルにて“次世代モバイル・コンピューティング・コンファレンス”を開催し、去る9日に発表されたノートパソコン向けの新しいプラットフォーム“Centrino Duoプロセッサー・テクノロジー”(コード名Santa Rosa、関連記事)の利点と、搭載製品などを紹介した。会場にはパソコンメーカー各社の新Centrino対応製品が出展されており、中には日本で未発表の製品も登場して注目を集めた。新Centrino Duoの詳細については、9日付けの関連記事を参照のこと。

日本未発表のCentrino Duo対応ノート『ThinkPad X61』 ステージ上に勢揃いした、インテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏と対応製品発表メーカーの担当者
会場の展示コーナーに出展されていた、日本未発表のCentrino Duo対応ノート『ThinkPad X61』ステージ上に勢揃いした、インテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏(右から6人目)と対応製品発表メーカーの担当者

同コンファレンスは、新Centrino Duoがもたらす利点を、特に企業でのノートパソコン利用を中心に説明するイベントである。午前に行なわれた基調講演では、同社代表取締役共同社長の吉田和正氏らにより、モバイル・コンピューティングの現状と新Centrino Duoの特徴などが説明された。

Centrinoブランドについて語るインテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏
Centrinoブランドについて語るインテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏

まず吉田氏は、2003年3月(関連記事)に行なわれた“Centrinoモバイル・テクノロジ”の発表から今日までを振り返り、Centrinoのコンセプトが“内蔵無線LAN機能により、どこでもネットワークにつながる”“バッテリー駆動時間の延長”“薄く軽くバラエティーに富んだデザインの実現”“優れたパフォーマンス”の4つの構想にあることを改めて示した。また調査会社のレポートなどを例に挙げて、Centrinoの登場以降、ノートパソコン市場が世界全体で大きく拡大したことも示した。同社では、世界全体でのノートパソコン市場の伸張はまだまだ続くと見ており、吉田氏は「日本では2001年の時点で、パソコンの出荷量の半分はノートパソコンになった。世界が日本のレベルに追いつくのは、2010年ぐらいになるのではないか。世界的にはデスクトップの需要はまだ大きいが、ノートの需要も追いついてきている」と述べた。

日本と世界でのパソコン市場におけるノートパソコンの出荷比率 日本と世界でのパソコン市場におけるノートパソコンの出荷比率。日本は2001年に50%を超え、その後はゆるかな伸び率となっているが、ノートへの移行が遅れた世界レベルでは、近年急激にノートの比率が高まっている

吉田氏に続いて登壇した、プロダクト&プラットフォーム マーケティング本部 本部長の阿部剛士は、新Centrino Duoを構成する4つのコンポーネント、“Core 2 Duoプロセッサー”“モバイル インテル 965 Expressチップセット”“ワイヤレス WiFi Link 4965AGN”“インテル ターボ・メモリー”などの特徴と効果についてを語った。阿部氏は、2世代前のCentrinoで使われたPentium M 750-1.86GHz&Intel 915GM Expressチップセットの構成と、新Centrino Duo世代のCore 2 Duo T7700-2.40GHz&Intel GM965 Expressでのパフォーマンス比較を示した。それによると、浮動小数点演算性能(SPECfp_rate_base2006)で約2.87倍、整数演算性能(SPECint_rate_base2006)では約2.55倍の性能向上を実現しているという。

浮動小数点宛然/整数演算ベンチマークの結果 同じマシン同士での3Dグラフィックス性能ベンチマークの結果
従来のCentrinoプラットフォームマシンと、新Centrino Duoマシンでの浮動小数点宛然/整数演算ベンチマークの結果。2005年のCentrinoマシンの結果を1としている同じマシン同士での3Dグラフィックス性能ベンチマークの結果。1年前の945GMベースと比べても2倍以上としている

3Dグラフィックス性能についても「飛躍的に向上」(阿部氏)を遂げたという。前述のプラットフォーム同士で比較した場合、3Dグラフィックス性能を図るベンチマークソフト『3DMark 06』では、CPU値で約2.47倍、Overall値で約8.64倍の性能向上を実現。2006年登場のCore Duo T2400-1.83GHz&Intel 945GM Expressとの比較でも、新Centrino DuoはOverall値で2.5倍近い性能向上を実現したとしている。

動画の画質を改善する“インテル クリアー・ビデオ・テクノロジー”のデモ 動画の画質を改善する“インテル クリアー・ビデオ・テクノロジー”のデモ。新Centrino Duoでは同機能により、斜め線のジャギーが滑らかになるなどの効果が得られる

Centrino Proでのリモート管理も実演

ステージの一角に並べられたCentrino Pro対応ノートパソコン ステージの一角に並べられたCentrino Pro対応ノートパソコン。遠隔管理のデモを披露した

新Centrino Duoプラットフォームの各コンポーネントは、企業向けノートパソコン用プラットフォームである“Centrino Pro プロセッサー・テクノロジー”にも対応する。Centrino Proでは、デスクトップパソコン向けプラットフォームである“インテル vPro プロセッサー・テクノロジー”と同様に、企業内ネットワークにあるノートパソコンの遠隔管理を実現する。

Centrino ProとvProは、名称やソフトウェアのバージョンなどが異なるものの、同じ管理ソフトウェア上で運用管理を行なえる互換性を備える。また有線LANで接続されたノートパソコンだけでなく、無線LANで接続されたノートパソコンの遠隔管理も可能である(ただし、無線LANでは電源オフ状態での遠隔管理はサポートされない)。遠隔でのメンテナンスについての、簡単なデモも披露された。

講演会場に隣接する展示会場では、パソコンメーカー各社の新Centrino DuoおよびCentrino Pro対応のノートパソコンが多数展示されていた。中には日本ではまだ発表されていない製品の参考出品もあり、ソニー(株)の“VAIO type FZ”シリーズ(米国では9日に発表済み)や、レノボ・ジャパン(株)の『ThinkPad T61』(米国では9日に発表済み)『ThinkPad X61』などが注目を集めていた。

ソニーが参考出品していた、新Centrino Duo対応の“VAIO type FZ” type FZの左側面
ソニーが参考出品していた、新Centrino Duo対応の“VAIO type FZ”。米国ではすでに発表済みで、BD-REドライブを搭載する構成もあるtype FZの左側面。アナログRGB出力やSビデオ出力に加えて、HDMI出力も備えるなどAV機能を重視している
こちらも日本では未発表の、台湾ASUSTeK Computer社の『W7S』 こちらも日本では未発表の、台湾ASUSTeK Computer社の『W7S』。13.3インチワイド液晶ディスプレーを搭載するモバイルノート。重量は約1.95kg。タッチパッドボタンの中央部隙間など、ボディー各所に青色LEDが仕込まれている

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