(株)大塚商会は9日、アップル関連の大規模フェア“MacZoo'07 in AKiBA”を開催した。東京・秋葉原のダイビル内にて展示会/セミナーを10日まで行なう(参考記事)。10日は9時30分開場、18時30分の終了の予定で、展示会のみ当日受け付けで無料で入場できる。
クリエーターやビジネスユーザー向けの内容ではあったが、9日の会場には600人を超える来場者が集まり、久しぶりに開催されたアップル関連イベントを盛り上げた。
展示会場では、ビジネスやクリエーティブの現場で即戦力となるソフトやハード、Macの新しい活用方法を切り開くソリューションなど、最新の技術が紹介されていた。いくつかをピックアップしてみよう。
ネットジャパン『CrossOver Mac 5.1』
Mac OS X上でWindows用ソフトを動作させる、(株)ネットジャパンの『CrossOver Mac 5.1』。デュアルブート環境の“Boot Camp”や、仮想PC環境の『Parallels Desktop』とは異なり、“ボトル”と呼ばれる実行環境を構築することで、WindowsのインストールなしでWindows用ソフトの使用を実現する。
使用感は、Mac OS X上でOS 9のソフトを動作させるClassic環境に似ている。インストールされたWindows用ソフトは、Mac OS Xにインストールされたフォントや、Mac OS Xが管理するプリンタなどの周辺機器を利用できるため、過去に例を見ないMac OSとWindows用ソフトの融合環境が構築できる。
リコー『HG/Pscan Plus』
ブースを3つ使って紹介されていた、(株)リコーのPDF変換ソリューション『HG/Pscan Plus』。デジタル複合機で書類をスキャンしてPDF化してくれるが、その際、文章部分をOCRで解析し、テキストデータとして保存してくれるのが特徴だ。
スキャンしたPDFの管理や検索、ブラウズなどを行なう運用ソフトも用意しており、紙の資料をパソコンで一括管理するということが可能になる。パスワード保護や配布制限などのセキュリティー機能も充実しており、デジタル化された重要書類を安全に蓄積できる。
アクト・ツー『SECURE/fs』
(株)アクト・ツーは、Mac用セキュリティ統合パッケージ『インターネットセキュリティバリアX4』や、指紋認証でデータを保護するUSBメモリ『SECURE/fs』などを出展していた。
大塚商会『OMDESS EZ Cast』
主催の大塚商会は、Appleのサーバソリューションや『Apertue』、『Final Cat Studio』といったアップル製品をはじめ、映像ソリューションパックやポッドキャスト配信システムの『OMDESS EZ Cast』など、幅広い分野の展示を行っていた。
クイーリー『Safety Data Storage』
(株)クイーリーは、“マルチプラットフォーム対応”がウリの暗号化/複号化ソフト『Safety Data Storage』を出展。Mac OS X、Mac OS 9、Windows、Linuxの各プラットフォームで暗号化されたファイルを、対応するすべてのプラットフォーム上で複号化できる。特に、Mac OS XとMac OS 9が混在する出版やデザイン分野での需要が高いだろう。