日本赤十字社は9日、初代広報特使に就任した女優の藤原紀香さんの記者向け披露会を東京・豊島区の池袋サンシャインシティで開催した。
日本赤十字社では、毎年5月を“赤十字運動月間”として、全国的なキャンペーンを展開しているが、今回の披露会はキャンペーンイベントの一環として行なわれたもの。
藤原紀香さんはトークショウのほか、2月18日に開催された“東京マラソン2007”で、2名の命を救ったことで知名度が上がった“AED”(自動体外式除細動器:電気ショックや心電図測定などを行なう機器)の使い方の実演に参加。また、自身の私物などを出品したチャリティーオークションの落札者への落札品手渡しなどを行なった。
ボランティア活動に積極的に関わっているという藤原さん。そのきっかけになったには阪神大震災だったという。「震災の時にいろんな方たちが助け合っている姿を真近で見て、また世界中の方、日本中の方に助けていただいたので、自分も社会の中で職業を持ったときになにか役に立ちたい」と考えたという。
藤原さんは国内でアフガニスタン・カンボジア写真展を開催し、募金などを呼びかけているが、デビュー当時から「何か、絶対人の役に立ちたい」と思っていたという。そして2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件の直後に渡米。グラウンド・ゼロ(世界貿易センタービル跡地)を見て、「なにかやっぱりしなければいけない」と思い立ち、戦争や干ばつなどで厳しい状態にある“アフガニスタン行き”を自ら企画し、渡航したという。
司会者にアフガニスタンでの体験について聞かれた藤原さんは「(日本とアフガニスタンの)温度差というものがすごくわかった」「おいしいご飯が食べられて、おいしいお水が飲めることは当たり前のことではないんだ」と感じたことなどを語った。