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【レビュー】安価で使いやすい家庭向けNAS

LANDISK HOME『HDL4-G1.0』

2007年05月02日 18時25分更新

文● 編集部 小西利明

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“ネットワークHDD”や“LAN HDD”とも呼ばれる“NAS”(Network Attached Storage)は、大容量のHDDをLANに直接接続し、ストレージとしての機能を提供する機器である。ほとんどの製品は、ビジネスユーザーやハイエンドのコンシューマー向けの高機能ストレージを志向しているが、最近ではストレージとしての機能に加えて、DLNAサーバー機能を搭載して家庭内のさまざまな機器に映像や音楽を配信するホームサーバー的機能を搭載する製品も増えつつある。


しかし、多機能な分だけ設定が難しかったり、家庭で使うにはややオーバースペックとも言える機能が多い(ゆえに価格も高め)点など、ホームユーザーが気軽に導入するには敷居の高い機器という印象はぬぐえなかった。

“LANDISK HOME”HDL4シリーズ “LANDISK HOME”HDL4シリーズ

(株)アイ・オー・データ機器が発売したネットワークHDD“LANDISK HOME HDL4”シリーズは、従来のNASとは異なり、ホームユーザーをメインターゲットとして、必要とされる機能を厳選することで低価格・コンパクトを実現した異色のNASである。同シリーズの1TBモデル『HDL4-G1.0』を元に、その特徴を見てみよう。

コンパクトな筐体にRAID 5機能を搭載

LANDISK HOMEのベースとなったのは、同社が2006年8月に発表したNAS“LANDISK Tera HDL-GTシリーズ”である。専用カートリッジケースに内蔵された3.5インチHDDを4台内蔵し、RAID 5に対応する。カートリッジはホットスワップに対応するなど、ビジネス用途に適した製品となっていた。また、拡張用にUSB 2.0とeSATA IIのポートをそれぞれ2基備えている。

LANDISK HOMEも同様に、筐体内に4台の3.5インチHDDを内蔵し、RAID 5に対応したNASである。しかし、カートリッジやホットスワップ機能、eSATAポート、さらにftpサーバー機能やプリントサーバー機能などは省かれている。ビジネス用途であれば、障害復旧時にも無停止でHDD交換を行なえる点はメリットとなるが、家庭向けであればそこまで無停止にこだわる必然性もない、と考えれば妥当な選択だろう。ホットスワップはできないものの、ユーザー自身による内蔵HDDの交換(詳細は後述)は正式にサポートされているうえ、HDDの脱着にドライバーが不要という手軽さを考慮した筐体となっている。ftpサーバー機能がないNASというのも珍しいが、WindowsやMac OSでのファイル共有機能がサポートされているので、家庭内でのファイル保存・共有には十分ということだろう。

シンプルな外観の本体 シンプルな外観の本体。高さはDVDケースとほぼ同じくらい。側面の下部には吸気口がある

また、カートリッジ式ではどうしても筐体が大きくなるが、ベアドライブを内蔵するLANDISK HOMEは筐体も小さくできる。“リビングの大型テレビの横に置いても違和感のないデザイン”を重視したという筐体は、正面や側面がDVDのトールケースよりも小さい(サイズについてはスペック表参照)。ただし、筐体のコンパクトさを重視した関係で電源ユニットを内蔵できなかったようで、かなり大きなACアダプターが付属している。エッジに曲面を多用し、シルバーとホワイトのカラーリングで彩られるなど、従来のNASとはかなり違ったイメージである点もいい。

本体前面 本体背面
本体前面。上部にはステータス表示用LEDが並ぶ。下部にはデジタルカメラ接続用のUSBポートがある本体背面。上部には排気口が、下部には電源やLAN端子などコネクター類が並ぶ。中央の銀色の部品は、コインで開けられるネジ

LANDISK HOMEは出荷時状態でRAID 5構成をとっている。HDL4-G1.0の場合は250GB HDDを4台内蔵し、うち250GB分をパリティー用領域として確保しているため、約750GB分がユーザー用領域として利用できる(Windowsのエクスプローラーでの表示では約692GB)。「家庭向けのNASにRAID 5機能が必要なのか?」という疑問を持たれるかもしれない。だが、大容量さゆえに丸ごとのバックアップがしにくいNASの特性を考えれば、HDDの破損によるデータ消失を防ぐのに有効なRAID 5を標準で備えているのは、ユーザーにとっては安心感をもたらす。むしろバックアップに手間やコストをかけられない多くのホームユーザーこそ、RAID 5による破損からの保護が恩恵をもたらすのではなかろうか。もしRAID 5機能は必要ないという場合は、1TB分すべてを記憶領域として使う“スパニング”モードに構成を変えることもできる。

設定ツールで見たHDL4-G1.0のボリューム設定 設定ツールで見たHDL4-G1.0のボリューム設定。デフォルトでRAID 5モードとなっている

しかも、1TBのHDDとRAID 5機能を搭載しながら、店頭実売価格は7万円未満。同社の500GB HDD内蔵NAS『HDL-GX500R』が実売価格で4万円台半ば、LANDISK Teraの1TBモデル『HDL-GT1.0』が9万円未満なのと比較すれば、安価といっても過言ではない。

LANDISK HOME『HDL4-G1.0』の主な仕様

HDD容量 1TB(250GB×4)
LANインターフェース 10/100/10000BASE-T ジャンボフレーム対応(最大サイズ9KB)
USB 前面1、背面1(ハブを介した接続には非対応)
ファイルサーバー機能 Windowsファイルサービス、Macintoshファイルサービス、DLNAサーバー機能、iTunesサーバー機能
その他の機能 デジカメコピー機能、メール通知機能(システムログ、ディスクエラー通知等)
対応プロトコル Windows:TCP/IP、MacOS:Apple Talk
対応OS Windows Vista/XP/2000 Professional、Mac OS X 10.2.8~10.4
サイズ 幅121×奥行き126.5×高さ195mm
重量 約3.8kg
価格 7万4000円(税別)

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