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グーグルが目指すのは情報共有とパーソナライズ

2007年04月23日 23時30分更新

文● 編集部

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 GoogleやYahoo!、MSNといった、大手検索サービスが最近重視している分野に“ローカル検索”などと呼ばれる地図情報サービスがある。

徳生健太郎氏 写真
徳生健太郎氏

 Googleの場合、同社の提供する“Googleマップ”や“Google Earth”といったサービス群を“Google GEO”(GEOは、geographically の頭文字)と総称している。ランドマーク情報の検索やGPSとの連携など、地図を橋渡しとしたリアルとウェブの連携に力を注いでいるのだ。

 特にグーグルが注目しているのは、“CGM”(Consumer Generated Media)として地図を利用するというアプローチである。例えば、Googleマップの店舗情報にユーザーが新しい情報を書き込める機能や地図上に建物の3D情報を書き込んで配置できる“Google Sketchup”というツールの提供などがそれだ。

 米国のグーグル本社で、シニアプロダクトマネージャーを務める徳生健太郎氏は、

「われわれだけではすべての建物の3Dモデルを作成することができない。ユーザーの協力が必要だ」

と、ユーザーが参加することで、サービスが提供する情報の質が高まり、サービスそのものがリッチになる仕掛けについて説明する。まさにWeb 2.0の世界で起こっていることを地図の上でも展開しようというのが、Google GEOサービスのコンセプトである。



パソコン向け乗り換え案内サービスを世界に先駆けて日本で


 同時にグーグルは、パーソナルなツールとしての地図の利便性にも注力している。20日に“次世代モバイル技術セミナー”の基調講演で登壇したディープ・ニシャール(Deep Nishar)は、パーソナルなツールである携帯電話機がローカルな情報との連携に非常に相性がいいという点を強調していた(関連記事)。

 このように、グーグルはモバイル端末からの地図利用に関しても積極的に取り組んでいる。国内では携帯電話機向けの検索サービスの一部として、2005年7月から地図検索サービスを採用。2006年10月には“Googleトランジット”と呼ばれる乗り換え案内サービスを提供してきた。

★google乗り換え★画像4
地図で確認できるので、直感的に分かる

 このGoogleトランジットの機能は、23日からパソコン向けのβサービスとして利用可能になるという。パソコン版のGoogleサービスは世界に先駆けて、日本から提供されるものだ。

 パソコン向けのGoogleトランジットでは、モバイル版と同様に日本全国の電車や飛行機(一部のバス路線)を対象とした乗り換え検索に対応する(発着情報や乗り換え回数の指定にも対応)。これに加え、地図上に移動経路を表示するなど、大画面のディスプレーを備えるパソコンならではの機能も追加した。

 出発地点の指定は、駅名はもちろんのこと“東京タワー”や“六本木ヒルズ”といった有名なランドマークを利用することもできる。検索結果には、 Googleマップと同様に“航空写真”や“地図+写真”などを重ねることもできる。さらに、Googleのパーソナライズドページを利用するユーザーに対しては、近日中にGoogleオリジナルの“ガジェット”から、Googleトランジットのサービスを利用で きるようにするという。

 パソコン版のGoogleトランジットは単に経路を知るというだけではなく、「通勤の途中に見える不思議な建物はいったい何なんだろう?」「学生のときに通学経路はどんなものだったんだろう」という素朴な疑問に応えられる点が魅力であ ると徳生氏は言う。

 ユーザーが情報を共有するというCGM的なアプローチと、自分に最適な地図を作るというパーソナライズ。この2つの側面が、グーグルの地図検索サービスをリッチなものにしているのだ。

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