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マイクロソフト、さらなる「相互運用性」の向上のための施策を発表

2007年04月17日 21時07分更新

文● アスキービジネス編集部

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マイクロソフトはインターナショナル担当プレジデント、ジャンフィリップ・クルトワ氏の来日に伴い、相互運用性向上のための同社の取組みについて会見を行なった。

イノベーションには相互運用性のさらなる向上が求められる

 会見では、マイクロソフト株式会社代表執行役社長のダレン・ヒューストン氏が「テクノロジーや製品間の相互運用性(複数の異なるシステムやデータなどが共通性、両用性を持ち、使用できること)の向上を、企業の社会的責任と位置づけ、自社テクノロジーの公開、知的財産の相互利用、技術標準への準拠など、相互運用性を高めるための取り組みを行なっている」とし、「企業として相互運用性の向上が必要不可欠」とその重要性を訴えた。

マイクロソフト株式会社 代表執行役社長 ダレン・ヒューストン氏

マイクロソフト株式会社 代表執行役社長 ダレン・ヒューストン氏

マイクロソフト株式会社 代表執行役社長 ダレン・ヒューストン氏

「例えば、我々のXbox360の商品開発や販売には数多くのサプライヤーに助けて頂いている。昔はもっと垂直統合されていたが、フラット化した世界では、より良い商品開発においても、相互運用性の向上がますます重要になってくる。マイクロソフトのビジネスをより良くするためには、相互運用性の向上抜きには語れない」(ヒューストン社長)

 また、マイクロソフト インターナショナル担当プレジデント ジャンフィリップ・クルトワ氏は「設計段階からの相互運用性の重要性」について述べ、商品の開発プロジェクトにおけるWindowsの方針として下記の3点の原則を挙げる。

原則1:コンピュータメーカー、お客様のための選択 マイクロソフト以外の製品、プログラムによるWindowsの機能追加、構成の変更を容易にすること
原則2:開発者への機会の提供 Windowsプラットフォーム上で動作するあらゆるソフトウェアの開発に必要なツール、情報を開発者へ提供すること
原則3:ユーザーのための相互運用性 コンピュータシステム、アプリケーションの種類に関わらず、データ、やり取りされる情報、またそのセキュリティの管理方法をユーザーが管理、選択できること
マイクロソフト インターナショナル担当プレジデント ジャンフィリップ・クルトワ氏

マイクロソフト インターナショナル担当プレジデント ジャンフィリップ・クルトワ氏

マイクロソフト インターナショナル担当プレジデント ジャンフィリップ・クルトワ氏

 また、マイクロソフト株式会社最高技術責任者、加治佐俊一氏は「我々はEcma International(情報技術の標準化を進める団体)などオープンなプラットフォームの普及推進活動を積極的に行なっている。昔と違い、1つの新しいテクノロジーが世界を変えるというのは難しい。相互運用性を高めて、様々な企業とジョイントでイノベーションを起こしていきたいと考えている」とアーキテクチャーにおける相互運用性についての見解を述べた。

マイクロソフト株式会社最高技術責任者 加治佐俊一氏

マイクロソフト株式会社最高技術責任者 加治佐俊一氏

マイクロソフト株式会社最高技術責任者 加治佐俊一氏

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