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“AVCHD”に対応した定番ビデオ編集ソフトの最新版

インタービデオ、『Ulead VideoStudio 11』を6月15日に発売

2007年04月17日 23時22分更新

文● 編集部 橋本 優

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インタービデオジャパン(株)は17日、初心者~中級者向けビデオ編集ソフト『Ulead VideoStudio 11』を発表した。6月15日発売で、価格は1万5540円(通常版)。

『VideoStudio 11』のメイン画面

『VideoStudio 11』のメイン画面

“スマートレンダリング”機能を強化

AVCHD形式の映像も取り込めるようになった

AVCHD形式の映像も取り込めるようになった

今回発表されたVideoStudio 11では、新たに“AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)”規格の映像の取り込みをサポートした。AVCHDはDVDやメモリーカード、HDDなどを記録媒体として採用するビデオカメラで、ハイビジョン映像を記録するための規格。VideoStudio 11では入力したハイビジョン映像を編集し、MPEG-2やWindows Media Videoなど、ハイビジョン形式に対応したファイルフォーマットで書き出すことができる。なお、AVCHDでは映像フォーマットとしてH.264を採用しており、VideoStudio 11でもH.264フォーマットの書き出しが行なえるが、書き出せる解像度は640×480ドットまでとなる。

さらに、従来から搭載されている“スマートプロキシ”(編集用にファイルサイズの小さい“プロキシファイル”を用意し、これを編集することで作業負荷を軽減できる技術)により、ハイビジョン映像でも編集作業がスムーズに行なえるという。

MPEGオプティマイザ”により“スマートレンダリング”の適用部分が確認できる

“MPEGオプティマイザ”により“スマートレンダリング”の適用部分が確認できる

ビデオオーサリングは最終段階のファイル書き出し処理(レンダリング処理)に時間がかかるものだが、VideoStudioでは従来から、必要な部分のみ再レンダリングを行なう“スマートレンダリング”により、レンダリング時間の短縮が可能となっている。この際、ビットレートの異なる複数のビデオクリップを連結する場合に、どのビデオクリップ(ビットレート)を基準に再レンダリングを行なうかを選択できる“MPEGオプティマイザ”という機能もVideoStudio 11で新たに搭載された。MPEGオプティマイザを用いることで、どの部分を再レンダリングするかが視覚的に確認できるとともに、短縮できる時間も表示される。これにより、画質を選ぶのか、作成時間を優先するのかなど、状況に応じたスマートレンダリングが可能となった。

レンダリングの進捗を示すバーに“一時停止”ボタンがついている

レンダリングの進捗を示すバーに“一時停止”ボタンがついている

なお、レンダリング処理中はCPUパワーを90%以上使用するため、ほかのソフトでの作業ができなくなるが、VideoStudio 11ではレンダリング処理の“一時停止”が可能となっている。急にほかのソフトを使いたくなった、という場合に、VideoStudioの処理を中断・再開することもできる。

“おまかせモード”で多彩な演出も可能に

“おまかせモード”の編集画面。プレビュー画面(右)が4分割されており、それぞれに異なる色のフィルターがかけられている

“おまかせモード”の編集画面。プレビュー画面(右)が4分割されており、それぞれに異なる色のフィルターがかけられている

VideoStudio 11では、パソコンにビデオカメラを接続して、用意されたテンプレートを選ぶだけで自動編集してくれる“おまかせモード”が強化された。

具体的には、おまかせモードで利用可能なビデオトラックが2本から5本になった(正確には、利用できるテンプレートにビデオトラック5本を使うものが追加された)。これにより、ベースとなる映像+その上で4つのビデオを同時にオーバーレイ表示する、といったテンプレートも利用可能となる。なお、おまかせモードを使わない場合は、最大7本のビデオトラックが利用できる。

さらにユーザーの要望が最も多かったという、撮影日、撮影時間の情報を自動インポートする機能も搭載。インポートされた撮影日や撮影時間はテキスト素材としてビデオトラックに貼り付けることが可能で、文字の編集などが行なえる。さらにVideoStudio 11ではテキスト素材の回転が可能になり、ちょっとした特殊効果を付加できる。

撮影日時と時間が挿入できる

撮影日時と時間が挿入できる

ビデオトラック(下)のテキスト素材として撮影日時、時間が挿入されている

ビデオトラック(下)のテキスト素材として撮影日時、時間が挿入されている

そのほか、“ノイズ除去フィルター”や“ホワイトバランス”調整ツールなども新たに搭載し、画質調整機能も強化された。

ブロックノイズなどを低減する“ノイズ除去フィルター”

ブロックノイズなどを低減する“ノイズ除去フィルター”

動作環境は、Pentium 4以上のCPU、512MB以上のメモリー、1GB以上のHDD空き容量、サウンドカードなどとなっており、ハイビジョン映像を編集する場合の推奨スペックは、HT対応Pentium 4-3GHz以上のCPU、1GB以上のメモリー、PCI Express x16対応のビデオカードとなっている。

対応OSはWindows Vista/XP SP2/XP Media Center Edition/XP Professional x64 Edition 。ラインナップは通常版のほか

  • 乗り換え版:1万290円
  • アップグレード版:8379円
  • アカデミック版:8190円
  • ダウンロード版:9324円
  • アップグレードダウンロード版:7329円

となっている。

インタービデオ代表取締役の田中俊輔氏

インタービデオ代表取締役の田中俊輔氏

同社代表取締役の田中俊輔氏は、VideoStudioについて「日本では35~40%のシェアを持つ」トップシェアのビデオ編集ソフトであることを強調した。また、昨年12月にインタービデオの米国本社がカナダのコーレル社に買収されたことについて触れ、「ウイルス対策ソフトメーカーを除いて、ソフトウェアではトップ5に入る規模の会社になる」と語った。

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