このページの本文へ

英和辞典と和英辞典で利用可能

三省堂、ウェブで利用できる電子辞書に“コーパス”で検索できる機能を追加

2007年04月17日 21時56分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)三省堂は11日、同社の辞書を購入したユーザー専用のオンライン辞書サービス“三省堂デュアル・ディクショナリー”(http://www.dual-d.net/)をリニューアルし、新たな検索機能“用例コーパス”を実装したと発表した。

“三省堂デュアル・ディクショナリー”

“三省堂デュアル・ディクショナリー”

三省堂デュアル・ディクショナリーは、同社の冊子版辞書と同等以上の単語/用例が収録されたオンライン辞書が利用できるウェブサイト。同社の辞書を購入したユーザーだけが利用でき(ユーザー登録が必要。また初回ログイン時に冊子版辞書を見ないと答えが分からないクイズに解答する必要がある)、対応する辞書は『大辞林第三版』『ウィズダム英和辞典第2版』『ウィズダム和英辞典』の3つとなっている。同社によればウィズダム英和辞典第2版の電子辞書版は冊子版より用例を約2000個多く収録しており、ほか2種類に関しては冊子版/電子辞書版の違いはないという。

今回追加された用例コーパスとは、言語研究のためのテキスト資料体(用例テキスト)である“コーパス”を利用した検索機能で、検索キーワードを入力すると、その用例が一覧表示される。検索結果の表示において検索キーワード(主語、動詞、目的語など)が常に画面中央に表示されるため、検索キーワードが例文でどんな単語と一緒に、どのように使われているかがひと目で分かるという。

ウィズダム英和辞典第2版

ウィズダム英和辞典第2版

ウィズダム和英辞典

ウィズダム和英辞典

用例コーパスによる検索を利用したイメージ

また、検索キーワードから何単語ぶんまで離れた単語の例文を表示するかを指定する“ソート位置”(例えば、This is a black pen.という例文で“black”が検索キーワードだった場合、“pen”は右1つめ、“is”は左2つめとなる)を入力して検索することで、ある動詞が目的語となる単語の一覧を表示させたりある名詞を目的語にとる動詞や形容詞の一覧を表示させることもできる。さらに“共起語”※1を同時に指定することで、“句動詞”※2の目的語を検索することなども可能。

同社では用例コーパスを利用した検索機能を、β版として期間限定(終了時期は未定としている)で冊子版辞書を購入していない一般ユーザーにも公開する。同社では一般公開期間が終了した後、改良を加えたものを正式版としてリリースする予定という。

※1共起語 1つの文において、ある単語と一緒に使われる単語。

※2句動詞 副詞や前置詞が動詞と組になって、一つの動詞の働きをするもの。例えば、“get along”“carry【目的語】on”“break out”など。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン