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大型連休は上野の森で、科学の目で日本を再発見、な~んていかが?

ITをたっぷり取り込んで生まれ変わった“かはく”日本館を一足先にプレビュー!!

2007年04月15日 05時32分更新

文● 千葉英寿

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桜の名所としても知られる東京・上野の上野恩賜公園に今月17日、“国立科学博物館日本館”がオープンする。それに先だって13日に、リニューアルした日本館を報道陣に公開するとともに、合わせて制定された“シンボルマーク”と“ロゴ”を公開した。また、携帯サイトの開設や電子ペーパーによる待ち時間などの情報提供の実証実験が行なわれることも併せて発表された。

●国立科学博物館本館が創立130周年の今年、
“日本館”としてリボーン!!

国立科学博物館の日本館

国立科学博物館の日本館。奥にシロナガスクジラが見える

明治10年(1877年)に“教育博物館”として設置されてから創立130周年を迎え、独立行政法人としても2期2年目を迎えた“国立科学博物館”(通称:かはく)。平成6年(1994年)に着手した旧本館の施設整備を終えて、このたび“日本館”として生まれ変わった旧本館が報道陣に公開された。さらに、同館にとっても大きな節目となる年でもあることから、新たにシンボルマークとロゴが制定された。

新しい“かはく”のシンボルマークとロゴ

新しい“かはく”のシンボルマークとロゴ。文字もこのために新たにデザインされている

立体での表示を想定したシンボルマーク

立体での表示を想定したシンボルマーク

デザインを担当したのは、グラフィックデザイナーの佐藤 卓氏。佐藤氏は採用されたデザインについて次のように説明している。
「130年の歴史とこれまでのシンボルマークにあった物語性を重視し、“恐竜の歯”をモチーフとしたデザインとしました。これは上あごでアーチをかたどることで、(国立科学博物館の)キャッチコピーである“想像力の入口”をイメージしています。恐竜の歯は子どもにとっては怖いということがありますので、親しみやすく、未来に向けた熱さを感じる色として、オレンジを選びました。今後は名刺やレターヘッド、封筒といったものに使われ、立体にして使用する提案もさせていただいております」

また、佐藤氏は「(これまでのかはくの)マスコットの“ふくろう”ですが、今後もキャラクターとして残し、新しいシルエットでショップグッズなどの商品として残していけるよう検討しております」とした。

グラフックデザイナーの佐藤 卓氏

シンボルマークとロゴについて説明するグラフックデザイナーの佐藤 卓氏

佐藤氏は、“明治おいしい牛乳”や“ロッテキシリトールガム”などの広く知られた製品でデザインを手がけており、NHKの人気番組“にほんごであそぼ”のアートディレクションでも知られる。近年では“金沢21世紀美術館”や“首都大学東京”などのVI(Visual Identity)デザインも手がけており、同館の上野広報部長によれば、「(こうした実績が)今回、デザインを担当いただく直接的なきっかけになりました。また、一緒に考えながら作っていただけるということで、佐藤さんにお願いすることになりました」と理由を述べている。佐藤氏は「母校(東京藝術大学)がありますので、上野には思い入れがあり、大切にしたい場所です」と引き受けたときの心境を語った。

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