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「日本のものづくりの原点を感じる作品が集まった」と遠藤氏が評価

アスキー、“W-ZERO3ソフトウェア開発コンテスト表彰式”を開催

2007年04月16日 14時32分更新

文● 編集部 永水和久

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12日に東京・有楽町の東京国際フォーラムで開幕したPHSに関する専門展示会“WILLCOM FORUM & EXPO 2007”(関連記事)で、“W-ZERO3ソフトウェア開発コンテスト表彰式”が行なわれた。表彰式ではコンテスト主宰の(株)アスキー取締役の遠藤 諭氏が各賞を授与した。

受賞者のみなさん

受賞者のみなさん

このコンテストは、(株)ウィルコムとマイクロソフト(株)(五十音順)が協賛し、アスキーが運営するウェブサイト“ウィルコムFAN”で、シャープ(株)のPHS端末“W-ZERO3”シリーズ向けのソフトウェアを募ったもの。2006年8月21日~2007年1月31日の募集期間で計140点の応募があり、3月14日に各賞をウェブサイト上で発表(関連記事)、このフォーラム開催を受けて表彰式が行なわれたという流れとなっている。表彰式では、審査委員長であるアスキーの取締役の遠藤 諭(えんどうさとし)氏が登壇し、賞状を授与した。

アスキーの取締役の遠藤 諭氏

アスキーの取締役の遠藤 諭氏。「日本のもの作りの原点すら感じる作品が集まった」と評価

登壇した遠藤氏は、応募作品全体を通して、「自分たちでソフトを作って楽しめる面白さ、さらに人にも使ってもらえる面白さ、そんな日本のもの作りの原点すら感じる作品が集まった」と評価した。「特に、既存のインターネットサービスにアンテナの位置情報やカメラ機能をマッシュアップ的に使った作品が、受賞作品も含めて多かった」とも分析した。

金賞

アスキーの取締役の遠藤 諭氏が金賞を授与

アスキーの取締役の遠藤 諭氏が金賞を授与

Kanawha ST.さん

Kanawha ST.さん

金賞が授与されたのは、“バーコードスキャン機能つき蔵書管理ソフト「Kinjiro」ver1.0”を制作したKanawha ST.(カナワストリート)さん。このソフトは、本のバーコードをW-ZERO3の内蔵カメラで読み取ることで、その本のデータや同じ著者の書籍リストを、アマゾン ジャパン(株)が運営する通販サイト“Amazon.co.jp”からインターネットで取得できるもの。米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)社では、同社が運営する各国の通販サイトから商品データを取得できるAPIを無料で公開(登録が必要)しており、このAPIと、W-ZERO3の内蔵カメラを活用して独自に開発したバーコードスキャン機能を連動させたのが特徴。ウェブサイト上での発表によると(関連記事)、バーコード機能の完成度が高い点や、ウェブサービスとの連動というソフトウェアのトレンドを押さえた点、ほかのシステムにも応用可能な将来性や先進性が感じられる点などが受賞理由となっている。

バーコードスキャン機能つき蔵書管理ソフト「Kinjiro」ver1.0

バーコードスキャン機能つき蔵書管理ソフト「Kinjiro」ver1.0

金賞含め、各賞の内容は以下の通り。

金賞・銀賞・銅賞

金賞(賞金100万円)
作品名 バーコードスキャン機能つき蔵書管理ソフト“Kinjiro”ver1.0
作者 Kanawha ST.
銀賞(賞金50万円)
作品名 幻律
作者 ねふぁ
銅賞(賞金30万円)
作品名 03navi
作者 安武和宏

部門賞他

テーマ部門優秀賞(賞金10万円)
作品名 W-ZERO3-es-Theme.tsk
作者 Shu-Style
エントリー部門優秀賞(賞金10万円)
作品名 親ばか日記。
作者 チーム親ばか
エントリー部門優秀賞(賞金10万円)
作品名 お手軽 3Dブラウザ
作者 KDDI研究所 加藤晴久
審査員特別賞(賞金2万円)
作品名 Offisnail Date for WM5 Ver1.01
作者 Offisnail
審査員特別賞(賞金2万円)
作品名 コトダマ モバイル
作者 安本匡佑
審査員特別賞(賞金2万円)
作品名 ぽっけゴルフ
作者 丸干商店
ウィルコムファン賞(賞金2万円)
作品名 CalorieDiary
作者 安田明生
シャープの情報通信事業本部通信融合端末事業部の増本哲夫氏

シャープの情報通信事業本部通信融合端末事業部の増本哲夫氏

続いて、シャープの情報通信事業本部通信融合端末事業部の増本哲夫氏が登壇し、「W-ZERO3にバンドルされているブンコビューアも、ザウルスのコンテストから出てきたソフト。入賞された方の中から今後、メーカーやキャリアに採用されるようなソフトを作っていただければと思います」と期待を述べた。

ウィルコムの執行役員副社長の土橋 匡氏

ウィルコムの執行役員副社長の土橋 匡氏

最後に、ウィルコムの執行役員副社長の土橋 匡(つちはしただす)氏が登壇し、「私も金賞、銅賞のソフトを利用している。本当に実用的なソフトをうれしく思う」と述べた。

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