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秋月電子がテント暮らしを脱却!! でもテントの方が広かった!?

2007年04月02日 00時00分更新

文● 藤山 哲人

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 店舗改装のため3/13よりテント暮らしをはじめた秋月電子だが、4月1日より古巣のビルに戻っての営業再開となった。

秋月改装後の店舗

今日から以前のビルで営業再開となった秋月電子。店内のレイアウトは大きく変わったが、その臭いは昔の秋月のままで心地よい

 以前の店内は左側の棚が大きくせり出し、秋月オリジナルキットの奥はスペシャルファンクションLSIやステッピングモータ、コネクタ類が足元まで浸食していたが、新店舗は壁一面にキットが並びすっきりと見やすくなった。
 店内右側のカウンタと半導体などのショーケースは、小さくまとまり売場面積が増加。以前、リュックサックを背負っての入店は暗黙の掟で禁じ手とされていたが、新店舗は同士がリュックを背負っていても余裕ですれ違いが可能だ。今日の筆者のいでたちは、リュックに三脚、400mmの望遠レンズをつけた一眼レフというカメラ小僧武装であったが、冷ややかな目で見られることはなかった。
 店の奥にあったCCDカメラ、抵抗やコンデンサの100本入り、そして天井から“ハエとりリボン”のようにヒモ吊り下げられていたキットの類はすべて整理され、若干奥行きも広くなった感じだ。

 秋月電子によれば「店内改装はまだ途中のため、店頭に出せない商品もある」とのことだが、普通の電子工作マニアが買い物をするぶんには、なんら支障はない品揃えになっている。店頭の「AKI-80」や「H8」をはじめとしたマイコンキットやACアダプタの類は、以前と変わらずダンボールに入ったワゴンに雑然と積み上げてある。それを覗くオヤジたちも戻ってきた。以前から通い詰めている電子工作マニアは、ナニがどこに行ったのかサッパリ分からないだろうが、それも時間の問題だろう。またテントに比べると店舗は狭く、改装したもののどこか古臭さが残っている。フラックスやベーク板、ハンダの芳香が混ざり、狭くない程度に落ち着いて買い物ができる元の秋月に戻ったという印象だ。
 1日から元の店舗での営業再開となったが、やっぱり店にいるのはオヤジばかり(笑)。ハード屋の高齢化は、相変わらず食い止められないのか……。というか、お客さんのオヤジくささも秋月の雰囲気を作り出す成分なのかも知れない。

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