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えーえすぴー

ASP

2007年04月04日 21時37分更新

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2007年04月04日 21時37分更新

えーえすぴー

ASP

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ASPとは?

ASPとは、“Application Service Provider”の略で、インターネットを通じて、アプリケーション機能などをユーザーに提供するサービスや、そうしたサービスを提供するビジネスモデルのこと。

  • 情報システム


 

詳細解説

 APSとは、“Application Service Provider”の略称で、事業者がアプリケーションサービスの開発・運用を受け持ち、ユーザーはインターネットを通じて、事業者が提供しているサービスを利用する。その代価として利用料を支払うというサービスや、そうしたサービスを提供するビジネスモデルのことを指す。

ユーザーは、インターネットを通じて、事業者の提供するアプリケーションを利用できる。

 ASPで提供されるサービスは、ウェブブラウザーで利用できるオンラインストレージサービスをはじめ、財務・会計などの業務アプリケーションサービス、電子商取引など、多岐にわたる。インターネットが普及し、高速なネットワーク基盤が一般化したこと、コンピュータの処理性能が向上したこと、情報システムをアウトソーシングするニーズが高まったことなどから、1990年代後半から注目されるようになった。

 従来は大規模な業務システムがサービス提供の対象だったが、近年ではワープロや表計算などの日常で使われるアプリケーションソフトのサービスも提供されるようになりつつある。

 また、近年さまざまな企業がASP事業に参入しており、各社が既存のアプリケーション資産やノウハウを活かしたさまざまなサービスを提供し始めている。このため、米国ではユーザーやベンダーの啓蒙や、ASP事業者同士の情報交換などを行なう、ASPの業界団体“ASP Industry Consortium”も設立された。このASP Industry Consortiumの下部組織として、日本国内にはASPインダストリー・コンソーシアム・ジャパンが1999年11月に設立されている。

 ASPを利用するメリット

  1. システムの初期導入コストが小さい:クライアント側は、インターネットにアクセスできるパソコンを用意するだけで、自社でサーバを購入・管理する必要がない。
  2. スピーディーな導入が可能:自社で専用の情報システムの構築を行なうと、導入までに長い期間と、開発コストなどが発生するが、ASPでは既に開発されたアプリケーションを利用するので、教育期間を含め数週間から数カ月でシステム運用を開始することができる。
  3. 運用管理の負担が少ない:アプリケーションがASP側で集中的に管理されているため、アプリケーションのバージョンアップや仕様変更などが容易であり、ブラウザがあれば利用できるため、利用場所や端末環境を気にする必要がない。
  4. キャッシュフロー重視の経営に最適:自社で情報システムの資産を持たず、サービス利用料のみを支払えば良いので、ASPサービスの利用は財務体質の向上につながる。

 ASPを利用するデメリット

  1. 情報漏えいの可能性がある:通信を暗号化するなど事業者側でセキュリティ対策は施されるが、セキュリティ事故等による個人情報や機密情報などの外部流出の可能性がある。
  2. 動作が遅くなる可能性がある:回線の容量によっては、動作速度が遅くなる場合がある。
  3. 利用できない時間帯がある:サーバのメンテナンス作業やデータのバックアップ作業を行なうために、サービスを利用できない時間が設定されている場合がある。
  4. サービスが中止される場合がある:ASP事業者がサービス提供を中止すると使えなくなる危険がある。

 ASP発展への課題

 ASP事業者は、ユーザ側の不安、不満の解消策として、セキュリティー上の不安の解消、導入前のユーザへの情報提供、サービスレベルの保証を行なうことが求められる。またアフターサービスなどのカスタマーサポート、カスタマイズへの対応など、ユーザー側の課題を解決することが必要である。

 

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