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買う前に読む!! そこが知りたい『Apple TV』

2007年03月23日 00時00分更新

文● 編集部 広田稔

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22日に出荷が始まったアップルジャパン(株)のネットワークメディアプレーヤー「Apple TV」(参考記事)。アップルによれば日本のApple Storeに並ぶのは、早ければ23日か24日という(Apple Storeで見る)。

アップルはこの出荷に合わせて、22日にプレス向け説明会を行なった。未だに謎に包まれた点の多いApple TVの詳細をアップルに直接取材したので、Q&A形式でまとめていこう。

Apple TV

『Apple TV』

パッケージ

Apple TVのパッケージ



まずは知っておきたい基礎知識


Q Apple TVは何に使う?

A テレビにつないで、ビデオ、音楽、写真を再生するための機器。有線LAN(10/100BASE-T)と無線LAN(IEEE 802.11b/g/ドラフトn)の両方を備えており、パソコン上のコンテンツをネットワーク経由で転送して、大画面のテレビで視聴するという際に利用する。

コンテンツの転送方法は2種類ある。ひとつはパソコン上のiTunesと同期し、Apple TVの内蔵HDD上にコンテンツを保存して再生する方法だ。1台のApple TVと同期できるのは1台のパソコンに限られている。

もうひとつはストリーミングを利用する方法。LAN内にあるパソコン上のiTunesに登録したコンテンツを、ネットワーク経由で受信して再生できる。ストリーミングの場合、1台のApple TVに5台までのパソコンを登録できる。

ちなみにApple TVのHDD容量は40GBで、そのうちコンテンツ保存用に利用できるのは約33GBとなっている。

有線/無線LANのどちらでも同期やストリーミングが可能だ


Q どんなテレビにつなげる?

A HDMI、DVI、コンポーネントのビデオ入力端子を備えたテレビ。Apple TV側に用意されているビデオ出力端子は、HDMIとコンポーネントの2種類となっている。一方がコンポーネント、もう一方がD端子というビデオケーブルも販売されているが、アップルはD端子による入力をサポートしていない。出力解像度は、1080i、720p、576p、480pから選べる。


Q どんなコンテンツに対応している?

A ビデオ/音楽/写真の3種類だが、Apple TVのトップメニューでは、“ムービー”、“テレビ番組”、“ミュージック”、“Podcast”、“写真”という5ジャンルに分けられている。このうち“テレビ番組”は、米国のiTunes Storeで発売されているテレビ番組の視聴が想定されており、日本で利用するケースはあまり無いだろう。

対応するファイル形式は、ビデオがH.264かMPEG-4。H.264の場合は、解像度が1280x720ドット、フレームレートが24fps、プロファイルが“Progressive Main Profile”のハイビジョンムービーを再生できる。

音楽の場合はAAC、MP3、アップル・ロスレス、AIFF、WAVの5種類、写真はJPEG、BMP、GIF、TIFF、PNGの5種類となっている。

トップメニュー

Apple TVのトップメニュー


Q 録画機能は用意されている?

A 備えていない。またTVキャプチャーやDVDレコーダーなどの機器とも連携できない。コンテンツを作成するのはパソコン側で、Apple TV側は再生するのみとなる。


Q Apple TVからiTunes Storeのコンテンツを買える?

A 購入できない。パソコン側のiTunesで購入して転送(またはストリーミング)する必要がある。


Q パソコンのTVキャプチャー機器で録画したコンテンツは再生できる?

A ほとんどの場合は変換が必要。パソコンのTVキャプチャー機器はMPEG-2形式で録画することが多い。一方、Apple TVがサポートするビデオ形式は、先ほども触れたようにH.264とMPEG-4のみとなっている。


Q Mac専用?

A 大きなリンゴマークが付いているが、Windowsでも利用可能だ。対応OSはMac OS X 10.3.9以上かWindows XP SP2。いずれの環境でも、10/100 BASE-Tの有線LAN端子か802.11b/g/ドラフトnの無線LAN、およびiTunes 7.1が必要になる。


(次ページに続く)

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