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CeBIT 2007レポート Vol.6

インテルの次世代プラットフォームを担う“Bearlake”

2007年03月19日 01時00分更新

文● 編集部 小林久

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ドイツ・ハノーバーで開催中の“CeBIT 2007”。パソコン関係での目玉のひとつに、インテルが発表した次世代チップセット“Bearlake”がある。

インテルブース

インテルブースに展示されていた各社のBearlake搭載マザーボード



夏までに登場するBearlakeは7種類


17日(現地時間)に開催されたインテルの記者説明会では、Bearlakeには7種類のバリエーションがあり、グラフィックス統合型が“G”(G31、G33、G35)、vPro対応が“Q”(Q33、Q35)、グラフィックス非搭載のメインストリームが“P”(P35)、そしてハイエンドが“X”(X38)という名称になると発表された。

ギガバイトのGA-G33-DS3

Intel G33を搭載したギガバイトの『GA-G33-DS3』

特徴としてはFSB1.33GHzの次世代CPUに対応する点が挙げられる。これ以外に上位製品では、DDR3やPCI Express 2x16(Gen2)に対応することがアナウンスされている。また、Gシリーズの上位製品には、DX10と呼ばれる新しいGPUコアが搭載される予定だ。

インテルは、FSBを1.33GHzに上げたDual/Quad Core CPUを夏までに投入する計画で、さらに年末には65nmから45nmプロセスに移行する。また、vPro搭載プロセッサーも今年後半にはE6x50シリーズとしてリニューアルされる。

CeBITの会場では、すでに紹介したASUS(関連記事)以外にも、Gigabyte、MSI、ECS、Albatron、FOXCONN、ABITなど、主要どころは一通りBearlake搭載製品を投入していた。ただし、7種類のうち、実際に展示されていたのは、筆者が確認した限り、G33とP35とQ33の3種類のみだった。Q33に関してはECSなどごくわずかで、ほとんどのメーカーがG33またはP35のいずれかを採用していた。

ECSのQ35T-M

Intel Q35を搭載したECSの『Q35T-M』

インテルの説明会で示されたロードマップによると、G31、Q33、Q35、P35、X38の5つは第3四半期(7月以降)の投入とある。おそらく、それ以外の製品は、CeBITの次に控えている、COMPUTEX TAIPEIで発表されるのではないか。

CPUとチップセットのロードマップ

なお、Southbridgeに関しては、マザーボードメーカーのスペック表で、ICH9、ICH9DH(Viiv向け)、ICH9D(vPro向け)という3種類の表記を見つけた。これ以外にRAID機能搭載を謳っているメーカーもあったため、RAID付きのICH(おそらくICH9R)も存在すると思われる。4種類のバリエーションがある点は、現行のICH8シリーズと同様だ。

インテルの発表会でデモに使われた筐体(左)とゲーム画面(左)。よく見るとプレーヤー名がOtelliniになっている!(右)

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