このページの本文へ

社外・ケータイからグループウェアにアクセス、サイボウズが新サービス

2007年03月05日 22時38分更新

文● アスキービジネス編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

サイボウズは、社外や携帯電話から安全にイントラネット内のグループウェアなどにアクセスできる新サービス「サイボウズ リモートサービス」を開始した。従来のVPNに比べて安価・簡単に導入可能としたことで中小企業への普及を狙い、2007年中に600社の導入を目指す。


「VPN不要」の手軽さで安全な利用環境を実現


 「サイボウズ リモートサービス」は、イントラネット内に設置した「サイボウズ Office 6」をはじめとする同社のWebアプリケーションを、社外や携帯電話から安全にアクセスできるようにするもの。同社の調べでは、同社ユーザーのうち約1割が社外からグループウェアを利用しているものの、従来はVPNの構築やファイアウォールの設定変更などの手間と専門知識が必要な点がネックとなっていた。

 リモートサービスでは、サイボウズが運営する「リレーサーバ」と呼ばれる中継サーバを用いることで、特別な機器や専門知識がなくても手軽に利用できるようにした。具体的には、社内のアプリケーションサーバとリレーサーバ、リレーサーバと社外のクライアントPC間をSSLで暗号化して通信する。また、サーバとクライアントPCの両方にクライアント証明書をインストールし、リレーサーバとの通信時に認証を行なう。なお、携帯電話からのアクセスの場合には、証明書ではなくユニークなURLとパスワードで代用する。こうした仕組みにより、管理者・利用者双方の利便性を確保しながら、認証を得たユーザー以外の利用を防ぎ、安全性を確保する。

サイボウズ リモートサービスの構成概要

サイボウズ リモートサービスの構成概要

 リモートサービスが対応するのは、サイボウズ Office 6のほか、大規模向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2」、Webデータベース「サイボウズ デヂエ」、簡易CRMシステム「サイボウズ メールワイズ 」。

 料金は年間ライセンス制となっており、サイボウズ製品のうちいずれか1製品のみを利用できる「スタンダード」が7万8000円/10ユーザーから。すべての製品を同時に利用できる「プレミアム」が12万8000円/10ユーザーからとなる。いずれも初期費用として別途3万円が必要で、最大1000ユーザーまでの利用に対応する。

 販売は同社のWebサイトからの直接販売またはパートナー経由。直接販売では利用開始から60日間の無償利用が可能だ。

 なお、サイボウズでは、今回のサービス開発にあたり、同社製品間の連携を図る「サイボウズ製品間連携API」を初めて利用した。前述の4製品では、時間同期や製品認証、ユーザー認証などの共通APIの搭載を進めており、今後はユーザー情報の連携やスケジュール情報の連携といった製品間の連携を推進し、利便性の向上を図る予定だ。

カテゴリートップへ