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『MapFan PLANNER』ユーザー向けに無料ダウンロード開始

インクリメントP、都市を立体的に見られる『リアル3Dマップ BETA』を公開

2007年03月05日 11時30分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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インクリメントP(株)は5日、政令指定都市の中心部や日本全国で1万5000ヵ所のランドマークを立体的に閲覧できる『リアル3Dマップ BETA(ベータ)』を、同社の地図ソフト『MapFan PLANNER』ユーザー向けに無料公開した。利用は無料だが、動作させるには同じパソコンにMapFan PLANNERがインストールされている必要がある。

日本発のアプリが“Google Earth”を超えるか!?

リアル3Dマップ BETAの画面

リアル3Dマップ BETAで横浜を見たところ。半月形が特徴的なヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルが見える

リアル3Dマップ BETAは、衛星写真と航空写真(東名阪周辺と政令指定都市)、および標高データ(政令指定都市の中心部)を組み合わせて表示する3D地図ビューアー。MapFan PLANNERと連携するための専用ランチャーが付属し、緯度経度の情報を相互にやりとりして、同じ場所の平面地図と立体地図を見比べることができる。

衛星写真で見た津軽海峡

衛星写真で見た津軽海峡(青森と函館の間)の様子

航空写真で見た浜松町

航空写真で見た東京・浜松町の様子。両者のデータがある場合は、縮尺によって自動的に切り替わる

標高データは、政令指定都市の中心部ではレーザー測量で得た詳細データを採用。さらに精細なテクスチャーを貼り付けているため、屋根の形状が特殊な“日本武道館”もリアルに再現されている。1万5000ヵ所のランドマークについては、独自にモデリングした3Dオブジェクトと写真などを元にしたテクスチャーで表現している。

掲載当初、ランドマークの数を1500ヵ所と記載しましたが、正しくは1万5000ヵ所です。お詫びして訂正いたします。(2007/03/05)

ランドマークのひとつ、富士山

ランドマークの例。こちらはご存じ富士山の様子。マウスの左ボタンをダブルクリックするとその場所を中心に視点が切り替わる

ランドマークのひとつ、比叡山

同じくランドマークとして、京都・比叡山の様子。マウスの左ボタンでドラッグすると視点をずずーっと移動できる。このほか、中心点を軸に視点をぐるりと回す周回飛行のような動きも可能だ

本ソフトでは、地図データをインクリメントPの運営するサーバー側に置き、ユーザーのパソコン(クライアント)には緯度経度と視点の高さ、方向などの情報しか持たない(データキャッシュも行なわないという)。3D表示もクライアントとサーバーの双方で演算処理しているため、ネットワーク越しでもスムーズな閲覧が行なえるという。

ある晴れた日の大手町

時刻や天候によって、見える街の様子も変わる。通常はパソコンの時計機能から時刻を読み出して、その時間の風景で表示するが、ユーザーが指定することもできる。画面は大手町の様子

雨の日の大手町

時刻だけでなく、天候も晴れ/雨/曇りなどを切り替えられる。画面は同じ大手町だが雨の日の様子だ

同様のアプリケーションとしては、米グーグル(Google)社がリリースしている“Google Earth”がある。Google Earthは日本に限らず世界各国を参照できるが、インクリメントPでは「詳細な標高データとクオリティーの高いテクスチャーを使用し、他社と比較しても詳細なランドマークを充実させているため、現在提供されている3D地図と比べても、かなりリアルに地域全体のイメージをお伝えできます」(広報担当者)、と自信を見せている。同社ではこのBETA公開を通じて、3D地図の有効性をまずMapFan PLANNERのユーザーに知ってもらい意見を募りながら、新たな使い方や将来の事業展開を模索していきたいとしている。

掲載後に“発言の趣旨が異なる”という指摘がありましたので、当該個所を変更しました。(2007/03/05)

大阪城ホール

遠くに怪獣ゴモラに壊された大阪城が見えるここは、プロレスやコンサートなどで知られる大阪城ホールだ

動作環境は、OSがWindows Vista/XP SP2以降/2000(SP4以降)。CPUはPentium M/4-1GHz以上。メモリー512MB以上、HDD 500MB以上、など。

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