企業エリアは気合の入れ方がハンパじゃない!
一流企業が相次いで参加を表明する「Second Life」。それだけのことはあって、企業エリアは3Dオブジェクトやアトラクションのクオリティが高い。企業が仮想世界に真面目に取り組むこれらの姿勢を見ていると、「Second Life」でビジネスを成功させるためのアイデアが何か思い浮かぶかもしれない。
巨大な街を形成するIBM
BTOパソコンの検討などが出来るDELL
開発者向けのパビリオンを開設するAMD
記者会見やセミナーなどを開催するSun Microsystems
広大なテストコースがあるNISSAN。敷地内のどこかに書かれたパスワードを自販機に入力すると車がタダで手に入る。それにしても巨大な自販機だ
MAZDAは、3月6日から開催される第77回ジュネーブモーターショーに出展予定のコンセプトカー「葉風」を、一足先に「Second Life」内で公開している
バーチャルショールームを展開するTOYOTA。もちろん試乗も可能。自動車メーカーは他にもBMWが「Second Life」に参入している
アバターが着用できる靴を販売するアディダス。気に入れば本物の靴の通販ページにも飛べる。シューズメーカーは他にもリーボックが参入している
敷地内を無料の乗り物が巡回しているSONY BMG MUSIC ENTERTAINMENT。同社のアーティスト情報も手に入る
「Second Life」内でニュースを配信するロイター
国内の企業も参入し始めている。オンラインゲームの広告などを手がけるアドバゲーミングは「Second Life」内でプロモーションや営業活動を行なう支店を開設
古本屋ブックオフのSecond Life店では同店の広告を配信する。本棚で構成された2階と3階の迷路をクリアすると、アバター用のエプロンなどが貰える。迷路はけっこう複雑だ
以上、「Second Life」の世界を駆け足で紹介してきたが、ここで紹介したのは仮想空間の極々一部でしかない。「Second Life」は、MMO RPGのように開発メーカーが提供する決めたれた仮想空間で遊ぶのではなく、ユーザーが世界を作り上げるシステムだ。現実世界と同様、同じ場所でも訪れるたびに変化があるため、筆者のようにとりあえず名所を観光するだけでも楽しめる。この世界に興味を持った人は、新しいビジネスや、コミュニケーションツールの可能性を秘めた「Second Life」で第2の人生を初めてみるといいだろう。