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「広告にはターゲティング必要」楽天・三木谷氏〈ことば〉

2007年02月15日 20時00分更新

文● 編集部

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 「よりターゲッティングした商品を作るのがキーになる」。楽天グループの2006年度通期決算発表会の席上で、楽天の三木谷浩史会長兼社長がこうコメントした。

 楽天はコアとなるEC事業(楽天市場)に加え、トラベル事業、証券事業が好調。連結で過去最高となる2032億円(前年比56%増)の売り上げを計上したものの、信販子会社・楽天KCの不調や、“Infoseek”などポータル・メディア事業の大幅な減益(前年比79.6%減の3億9000万円)により、2000年の上場以来初の減益(16.4%減の291億4000万円)となった。

 ポータル・メディア事業は“みんなの就職活動日記”(運営:みんなの就職(株))に代表される人材情報やリサーチビジネスなどが好調。その一方でInfoseekの収益効率は低く、「Infoseekの裏のシステムも大きく乗り換えたため、システム開発コストが大きくなった」(三木谷氏)。

 売上高の高い比重を占めるインターネット広告に関しても「ジェネラルローテーション(一般的なバナー広告)は頭打ちになっている。ターゲティングしているものは伸びている」とコメント。「2007年度には10のサービスを追加するなど新規サービスの開発を行なう」ことも明言した。

 また、記者からの質疑応答に応える形で「2011年以降、だんだんインターネット放送と地上波の境目は難しくなってくるんじゃないかなぁ」と放送に対する意欲とも、はぐらかしとも取れる発言を行なった。楽天がみずほ信託銀行に信託していたTBS株の信託期限は2月末に切れる。決算発表会には、今後のTBSとの交渉に対する情報を得たいと考える報道関係者も殺到したが、三木谷社長は「株価操作につながる恐れがある」として明言を避けた。

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