キヤノン(株)とキヤノンマーケティングジャパン(株)は31日、DVテープにHD映像(1080i)を記録できる“HDV方式”の小型カムコーダー『iVIS HV20』、SD対応のDVDカムコーダーの『iVIS DC50』『iVIS DC200』を発売すると発表した。価格はいずれもオープン。発売日と編集部による予想販売価格は、『iVIS HV20』が3月上旬で14万円前後、『iVIS DC50』が2月中旬で10万円前後、『iVIS DC200』が2月下旬で6万円前後。
横型デザインに戻ったiVIS HV20
『iVIS HV20』
iVIS HV20は、2006年8月に発表した『iVIS HV10』の後継機種。本体のデザインは大きく変わり縦型から横型のスタイルなったが、レンズや映像処理エンジンなど内部の仕様は従来機種iVIS HV10と大きく変わっていないという。
従来機種からの主な変更点は、
- CMOSセンサーのチューニングにより最低被写体照度が5ルクスから3ルクスに向上
- 撮影機能として、毎秒24コマでプログレッシブ撮影(記録は60i)を行なう“シネマエフェクト”機能を搭載
- インターフェースにHDMI端子(出力のみ)と外部マイク用の3.5mm径ステレオミニ端子を追加
- 付属バッテリーの容量が増え、連続撮影時間(液晶ディスプレー使用時)が75分から115分に長くなった
など。そのほかの仕様は以下の通り。
- iVIS HV20
- 撮像素子：1/2.7インチCMOSセンサー、総画素数：約296万画素、レンズ：光学10倍ズーム(35mm換算で約43.6〜436mm)、液晶ディスプレー：2.7インチワイド(21万1000画素)、連続撮影時間(液晶ディスプレー使用時)：115分、動画有効画素数：約207万画素(DVノーマル時約155万画素)、静止画有効画素数：約276万画素(16:9モード時約207万画素)、本体サイズ/重量：幅88×奥行き138×高さ80mm/535g(バッテリー、記録メディア含まず)
DVDカム2機種
『iVIS DC50』
『iVIS DC200』
『iVIS DC50』は、2006年2月に発表した『DC40』の後継機種。撮像素子の総画素数が約429万画素から約539万画素に増えたほか、映像処理エンジン“DIGIC DV II”の採用により最低被写体照度が9ルクスから4.5ルクスに上がったのが特徴。コーデックの改善により、LPモードでの記録画素数は、352×480画素から720×480画素に向上した。
撮影機能として、光学式手ぶれ補正機能、約0.6秒で撮影を再開できるスタンバイ機能“クイックスタート”が追加された。記録メディアとして8cmのDVD-R/RWに加え片面2層のDVD-R DLにも対応した。電源バッテリーの容量が増え、連続撮影時間(液晶ディスプレー使用時)は75分から155分に長くなっている。
そのほかの主な仕様は以下の通り。
- iVIS DC50
- 撮像素子：1/2.7インチCCDセンサー、総画素数：約539万画素、レンズ：光学10倍ズーム(ノーマル時、35mm換算で約44.7〜447mm)、液晶ディスプレー：2.7インチワイド(12万3000画素)、連続撮影時間(液晶ディスプレー使用時)：115分、動画有効画素数：約398万画素(ワイド時約369万画素)、静止画有効画素数：約500万画素、本体サイズ/重量：幅62×奥行き130×高さ90mm/480g(バッテリー、記録メディア含まず)
『iVIS DC200』は、低速/中速/高速の3段階からズームスピードが選べる光学35倍ズームレンズを搭載するエントリーモデル。撮像素子は1/6インチの約68万画素CCD。映像処理エンジン“DIGIC DV II”を搭載する。撮影機能として、電子式の手ぶれ補正機能や、0.7秒で撮影を再開できるスタンバイ機能“クイックスタートを備えている。記録メディアは8cmのDVD-R/RWに加え片面2層のDVD-R DLにも対応した。
そのほかの主な仕様は以下の通り。
- iVIS DC200
- 撮像素子：1/6インチCCDセンサー、総画素数：約68万画素、レンズ：光学35倍ズーム(35mm換算で約49.8〜1743mm)、液晶ディスプレー：2.7インチワイド(12万3000画素)、連続撮影時間(液晶ディスプレー使用時)：115分、動画有効画素数：約34万画素(ワイド、手ぶれ補正オン時約36万画素)、静止画有効画素数：約45万画素、本体サイズ/重量：幅54×奥行き128×高さ90mm/400g(バッテリー、記録メディア含まず)
