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【PanaSpot特別企画】

Panasonic×ASCIIでLet'snoteの10周年記念モデルを作るのだ! Vol.1

2006年08月07日 00時00分更新

文● 石井英男、編集部

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遠藤CCO、松下電器に乗り込むの写真

第1回 遠藤CCO、驚きの新天板をプレゼンの巻

松下電器産業の“Let'snote”シリーズは、軽量、堅牢ボディー、長時間駆動という三拍子揃ったモバイルノートとして、ユーザーから絶大な支持を得ている。

Let'snoteが初めて登場した1996年6月から数えると今年はちょうど10周年。そこで(株)アスキーと松下電器産業(株)が共同で10周年記念の限定モデルを作るという一大プロジェクトがスタートした。

製品アイデアを出すアスキー側の代表には、取締役の遠藤 諭CCOが名乗りを上げた。モバイルノートに対する造詣が深く、モノへのこだわりも半端じゃない遠藤CCOは、まさに今回のプロジェクトにうってつけの人物だ。

10天板
遠藤CCO発案の“10”の天板をイラスト化した!(イラスト/M6-10)

事前にアスキーで開かれたミーティングでは、遠藤CCOからいきなり驚きのアイデアが飛び出す。

「やはり“10周年”がひと目でわかるデザインがいいね。Let'snoteといえば天板のカスタマイズが有名だから、大きく数字の“10”を入れるってのはどう? 漢字の“拾”でもいい(笑)。印刷じゃなくて、文字の形が浮き出るように!」

なるほど、それは今までどのメーカーも製品化していない斬新なアイデアだ。 Let'snoteシリーズと言えば、直販サイト“マイレッツ倶楽部”では、天板の色をBTOで選択できる。

この天板は強度を高めるために天板にボンネット構造を採用していることが特徴。天板の上から下まで凸部分を作れる数字の“10”なら、強度的には問題なさそうだ。

天板のデザインは数字の『10』に決定して、イメージイラストを作成してみた。果たして、このデザインが採用されることになるのか? 早速、Let'snoteを開発/製造する松下電器産業ITプロダクツ事業部に突撃して、製品化を交渉しよう!!


「この天板は歴史に残りますよ」

遠藤CCOプレゼンの写真
開発陣に「これは売れます!! 4億円の広告効果アリ」とアイデアを語る遠藤CCO。松下のLet'snote開発陣は熱いプレゼンにやや押され気味か!?

遠藤CCOがオリジナル天板のイメージイラストを開発担当者に見せると、開口一番「これは斬新というか、思いつきませんでしたよ(笑)」というコメントが飛び出した。「これは売れますよ。宣伝告知効果にすると4億円くらいですね。歴史に残りますよ」と、盛んにアピールする遠藤CCO。

Let'snoteシリーズの商品企画を担当する井上剛志氏は、「我々は頭が固いというか、こういう大胆なアイデアはまったく思い付きませんでした。いつもはより軽く、より頑丈にすることをメインに考えていますので」と語る。

さらに井上氏は天板の秘密も教えてくれた。

「天板は150〜160度の温度で焼付塗装を行なっているんですが、色によって塗る回数が異なり、歩留まりも違ってくるんです。BTOで色を選択できるようにしたのは、お店では買えない、自分だけのオンリーワンモデルが欲しいという声に応えるためです。新色を出すときには、デザイナーと一緒に3カ月くらいかけて、こだわって色を調整しています」

また、開発リーダーの谷口尚史氏によると、「天板は材質にはマグネシウム合金を採用しており、Y5だけは鋳造、他の天板はプレス加工で作っています。天板のデザインを新しくするには、金型代が数千万円必要で、時間も半年くらいかかります」とのこと。


「刺青柄とか、革張りはどう?」

とはいえここで引き下がらないのがわれらが遠藤CCOだ。

「塗装で変わった柄を付けるというのはどうですか? 刺青柄とかハイビスカス柄とか。目玉が並んだような気持ち悪い柄もユニークでウケると思いますよ。あとは革張りはどうでしょう?」と、ほかのアイデアも披露。

新たな妙案に対して谷口氏は「天板に印刷をするのは可能かもしれませんね」とコメント。また、井上氏も「革張りだと傷が付いたり、水がしみこんだりしますよね。それをどう保証するかというのが問題ですね」と返答し、製品化に向けて大いに意見が交わされた。

とはいえ実際に限定モデルとして製品化できるのは1種類だけ。松下側は果たしてどのアイデアを採用するのだろうか。次回明らかになるプロトタイプにご期待あれ!

遠藤CCO 井上氏 谷口氏
左より遠藤CCO、井上氏、谷口氏。刺激的な製品アイデアに会議は大いに盛り上がった

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