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録る、見る、聞くといった機能が1つのボディに凝縮!!

D-snap SV-AV30

2003年05月01日 00時00分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・美和 正臣

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『GOOD』

  • 新コンセプト商品となって育っていく可能性が大。
  • MPEG-4カメラやMP3プレーヤとして利用可能で、通勤・通学などのお供に最適。
『BAD』
  • MPEG-4撮影の際に、15fpsしか出ないのはやや寂しい。
  • せめてHalfVGAで30fpsくらいの撮影が可能になってほしい。

【(化粧道具の)コンパクトのような形状をしたボディ】 2型の液晶モニタが搭載されており、コンパクトのように開けて利用できる。液晶モニタ部は240°回転可能。自分撮りもできる。

松下電器産業「SV-AV10」

デジカメ内蔵小型ICレコーダー、オリンパス光学工業の「Voice-Trek W-1」

 最近売れ筋の携帯デジタルデバイスには3つの潮流がある。それは“デジカメ”“シリコンオーディオ”、そして“ICレコーダ”である。今回紹介する「D-snap SV-AV30」は、それら3つの機能を1つの筐体に収め、さらにMPEG-4録画機能を搭載した多機能デバイスだ。記録メディアをコンセプトの中心に据え、それにどのような機能を搭載できるのかと考えたユニークな製品だ。

(1)【メモリはSDカードを利用】 記録メディアにはSDメモリカードを利用する。ちなみにMPEG-4録画は、256MBのメモリにファインモードで録画すると約1時間25分可能だ。

【シャツのポケットにも入るサイズ】 ボディサイズはタバコの箱よりも小さい。胸ポケットやジャケットの内ポケットに入れて持ち歩いても気にならない大きさだ。

 外観は女性化粧品のコンパクトのようだ。搭載されている撮像素子は35万画素(有効31万画素)のCMOSで、静止画撮影ではVGA(640×480ドット)サイズを、動画は最大320×240ドット(15fps)のMPEG-4ムービーを撮影できる。撮像素子がCMOSのため、他社のCCD搭載デジカメなどに比べてお世辞にも発色はいいとは言えない。しかし、動画も静止画も気軽にメモとして利用するには十分だ。

 オーディオ再生機能は、MP3とMPEG-2-AACに対応している。ただし、利用するには同社のレコーディングソフト「SD-Jukebox Ver.3.0」(価格7000円)で、ファイルに落とす必要がある。

【本体にはクレードルが付属】 本体とPCを接続するにはクレードルを介して行う。他社製品と同じように、充電のほか、データの転送などができる。

 またICレコーダとして利用する場合、本体内蔵のモノラルマイクを利用するため、音質はあまりよくない。あくまでもオマケの機能と考えたほうがいいだろう。

 AV30はパナセンスで試験販売した「AV10」の量販版である。AV10で出てきたユーザーの意見を取り入れ、付属のクレードル経由で番組録画機能を搭載するなど、意欲的な製品となっている。実売価格は4万円前後と少々高く感じるかもしれないが、新たなジャンルの製品として高く評価できる。今後の製品にも期待大だ。

【わかりやすいスイッチ類】 本体右側には再生/録画スイッチやシャッターボタンなどが用意されている。初めてでも迷わず使用できるはずだ。

【35万画素のCMOSを搭載】 搭載されている撮像素子は35万画素のCMOS。有効31万画素となっており、VGAでの画像出力が可能だ。横のフラッシュはGN3。光量が少ないため、あくまでも補助光としてしか利用できないだろう。

D-snap SV-AV30の主なスペック
製品名 D-snap SV-AV30
撮像素子 1/4型35万画素CMOS(有効31万画素)
記録メディア SDメモリカード
画像形式 JPEG
映像形式 MPEG-4
音楽形式 MPEG-2-ACC、MP3
音声入出力 モノラル(内蔵マイク)、AVミニジャック(ヘッドフォン)
バッテリ持続時間 約90分(MPEG-4記録)/約1200枚(静止画記録)
サイズ 61.7(W)×74.6(D)×25.9(H)mm
重量 95g

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