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【速報】ウィルコム、料金プラン改定や新機種などを発表――W-OAM新バージョンも

2007年01月22日 00時00分更新

文● 編集部 橋本 優

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(株)ウィルコムは22日、W-OAMの新バージョンで、将来的には最大800kbpsの通信速度が実現できる“W-OAM typeG”や、定額料金プランの改定、1月末以降に販売予定の音声端末などを発表した。

『WX320K』

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 まず、電波状態に応じてより高速な変調方式を自動的に選択するPHSの高度化通信技術“W-OAM”をさらに強化し、“W-OAM typeG”として提供を開始する。現行のW-OAMは通常、“QPSK”(Quadrature Phase Shift Keying)方式で通信を行ない、電波の受信状況がいい場所では、より高速な“8PSK”(8-Phase Shift Keying)方式に、逆に状況の悪い場合では低速だが安定性の高い“BPSK”(Binary Phase Shift Keying)方式に切り替えることで、高速通信と安定した通信の両立を実現する。

typeGはこれらに加え、“64QAM”“32QAM”“16QAM”(QAMは“Quadrature Amplitude Modulation”の略)というさらに高速な3つの変調方式に対応する。W-OAM対応エリアで利用でき、従来“8xパケット方式”では最大408kbpsだった通信速度が、512kbpsまでに高速化される。さらに今後、基地局回線が光IP化(今年から都市部を中心に順次対応)することにより、最大800kbpsの通信速度を実現することが可能になるという。

W-OAM typeGの利用には対応端末が必要となるが、(株)ネットインデックス製の通信カード『AX530IN』が今年春に発売される予定。なお、W-OAM typeGの利用による、月額料金の変更などはないという。

また、定額料金プランについても改定を行なった。“070”から始まるPHS電話番号、および携帯電話/パソコンとのメール送受信について、月額2900円で使い放題となる“ウィルコム定額プラン”の料金を改定。3月1日から3回線以上契約する場合の1回線あたりの月額基本料金を2200円とする。

さらに“070以外もお得な通話パック”において、使い切れなかった無料通話分(最大6300円分)を翌月に繰り越せる“自動くりこしサービス”を3月1日から開始する。070以外もお得な通話パックは、“070”以外の番号への通話に関して、月額1060円で1260円分の通話(固定電話へは最大60分、携帯電話へは最大48分、アメリカへは最大40分の通話)が可能になる割引サービス。

そのほか、ウィルコムの端末を紛失した際に、別のウィルコム端末からロックをかけられる“リモートロックサービス”についてもサービスを拡充。ウィルコムサービスセンターもしくはウィルコムプラザ店頭で依頼することでリモートロックを代行してもらえる“リモートロック代行サービス”を3月上旬から開始する。リモートロックを行なうには、端末側で事前に設定を行なう必要があるが、代行サービスの場合は設定が行なわれていない端末にもロックをかけることができる。利用料金は1回につき525円で、ロック解除は無料となる。

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