このページの本文へ

デルとシマンテック、電子メールのセキュリティを強化するSecureExchangeを発表

2006年12月05日 00時00分更新

文● アスキービジネス編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

デル株式会社と株式会社シマンテックは、電子メールシステムのセキュリティ強化と管理性の向上を目的とした提携を行ない、「Secure Exchange」ソリューションを発表した。

「ミッションクリティカル」なメッセージング環境を保護するSecureExchange

 デル株式会社エンタープライズマーケティング本部 アライアンス&ソリューションズ部 部長の瀬戸弘和氏は冒頭、「メッセージングシステムはすでにミッションクリティカル」と語り、メールをはじめとするメッセージングシステムの重要性が企業内で高まっており、止まることの許されないものであると説明する。このようなシステムでの課題としては、(1)増え続けるトラフィックと容量への対応、(2)マルウェアへの対処、(3)コンプライアンス対応などが挙げられる。

デル株式会社エンタープライズマーケティング本部 アライアンス&ソリューションズ部 部長 瀬戸弘和氏

デル株式会社エンタープライズマーケティング本部 アライアンス&ソリューションズ部 部長 瀬戸弘和氏

 「SecureExchange」は、これまで多くのExcangeベースのメールシステム案件を提供してきたデルのハードウェアと、シマンテックのソフトウェアを組み合わせたソリューションだ。マルウェアのフィルタリングを行なう「フロンエンドセキュリティ」に加え、バックアップリカバリー、メールボックスアーカイブのシステムを備えている。瀬戸氏は災害時に復旧するためのリカバリーとアーカイブは「役割が異なる」と語る。アーカイブのシステムにより、アクセス頻度の低いメールを外部メディアに移動することで、メインのメールサーバの負荷低減、メールボックスサイズの拡大などが実現する。また、やり取りされたすべてのメールを保管(ジャーナリング)することで、データが監査やコンプライアンスに利用可能となる点も重要だ。アーカイブに収められているメールにアクセスする際にも、ユーザーはそれを意識する必要はなく、透過的に利用できる。

SecureExchangeシステムの概要

SecureExchangeシステムの概要

 フロントエンドセキュリティはシマンテックの「Symantec Mail Security 8240」や「Symantec Mail Security 8300」シリーズといったアプライアンスである。瀬戸氏はシマンテックの製品を選択した理由を「正しいメールをスパムと誤認識する(フォールスポジティブ、False Positive)率が極めて低いため」と語る。

 続いてシマンテック SMB&エンタープライズマーケティング部セグメントマーケティングマネージャの田上利博氏が登壇し、SecureExchangeで用いられる製品を中心に、同社製品を紹介した。前述のSymantec Mail Security 8240やSymantec Mail Security 8300シリーズは、さまざまなメールに関するさまざまなマルウェアの脅威からネットワークを保護するアプライアンスだ。これらのアプライアンスよりもさらに外側に設置し、トラフィックシェーピング機能により、スパムメールの割合を大幅に削減するものがSymantec Mail Security 8160だ。

シマンテック SMB&エンタープライズマーケティング部セグメントマーケティングマネージャ 田上利博氏

シマンテック SMB&エンタープライズマーケティング部セグメントマーケティングマネージャ 田上利博氏

 SecureExchangeは、メインのサーバ、バックアップ、管理、アーカイブ用など、合計20台程度のサーバを用いる大規模なシステムだ。価格は約500万円からで、実際には個別の案件ごとに見積もりが必要となる。

■関連サイト
デル株式会社
http://www.dell.com/jp/
シマンテック株式会社
http://www.symantec.com/ja/jp/

カテゴリートップへ