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ジャストシステム、Vista対応の「一太郎2007」、「JUST Suite 2007」など2月9日から発売

2006年12月12日 00時00分更新

文● アスキービジネス編集部

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ジャストシステムは、Windows Vistaに対応した「一太郎2007」、「ATOK 2007 for Windows」、「三四郎2007」、「Agree 2007」、「花子2007」、そして新たにこれらをひとまとめにした「JUST Suite 2007」を発表、2007年2月9日より発売する。

あなたが日本語を使い続けるかぎり、一太郎は進化をやめない

 ジャストシステムは、主力製品である「ATOK」や「一太郎」を中心としたオフィススイート関連ソフトウェアラインナップを一新し、「一太郎2007」、「ATOK 2007 for Windows」、「三四郎2007」、「花子2007」を発表した。また新たにプレゼンテーション作成ソフト「Agree 2007」もリリースする。これらをすべて同梱した同社初のオフィススイート「JUST Suite 2007」も合わせて発表された。発売は2007年2月9日を予定している。

JUST Suite 2007と関連製品

JUST Suite 2007と関連製品

 発表会の冒頭、ジャストシステム代表取締役社長の浮川和宣氏は「あなたが日本語を使い続けるかぎり、一太郎は進化をやめない」と語り、今後もオフィス関連製品の継続的な進化を約束した。

ジャストシステム代表取締役社長 浮川和宣氏

ジャストシステム代表取締役社長 浮川和宣氏

 Windows Vistaのリリースを2007年1月30日に控えるこのタイミングで発表されるこれらの新製品は、もちろんWindows Vistaへの対応が行なわれている。Vistaのデスクトップ上で違和感のないユーザーインターフェイスの採用といった表面的なことだけでなく、Vistaからサポートされる新しい文書フォーマットの「XPS」サポートやデスクトップ検索への対応など、Vistaの新機能を積極的に利用できるものとなっている。

5つの「フェーズ」でユーザーインターフェイスが変化する一太郎2007

 JUST Suiteの中心的存在である一太郎2007の強化されたポイントは、(1)新たに「フェーズ」という概念を導入した点、(2)Webコンテンツとの連携が挙げられる。フェーズとはこれまでの「画面表示モード」に近いものと考えられる。ワープロソフトの使われ方は、同じユーザーであっても、タイミングによってさまざまに異なってくる。たとえばひたすら文字を入力する時と、ビジュアル的な調整を行なう時といったようにだ。一太郎2007は「エディタ」、「アウトライン」、「基本編集」、「提出確認」、「ビューア」の5つのフェーズを備え、それぞれの使い方に最適なインターフェイスを提供する。

 「Webコンテンツとの連携」とは、Webで調べ物をしながら文章を書くといった使い方をサポートするものだ。一太郎2007上で調べたいテキストを選択し、右クリックでメニューを開くと、「Google検索」という項目があり、ダイレクトに検索結果を表示することができる。また、ブログのデータ入力など、Webブラウザ上で大量のテキストを入力する際に役立つ「Web入力エディタ」という機能を備えている。Webブラウザのテキスト入力フィールド上で右クリックして一太郎2007を起動させ、慣れたインターフェイスで入力することができる。Webブラウザ上でのテキスト入力は、操作ミスでデータを消してしまうといったことが起こりがちだが、Web入力エディタならば安全に作業を行なえる。

「ハードディスク内臓」に警告 機能強化されたATOK2007

 ATOK2007はこれまで改良を続けてきた伝統的なアルゴリズムと、ジャストシステム社内の「ATOK Lab.」での研究成果を組み合わせた「ATOKハイブリッドコア」変換エンジンを用いている。Vistaの「印刷標準字体」に対応し、森鴎外の「鴎」も偏の中が「品」になっている文字がきちんと表示・入力できる。また校正支援機能を強化し、「ハードディスク内臓」や「意外と以外」といった間違えやすい同音異義語の変換時にはウォーニングが表示される。

 ATOK2007は同じ読みを入力しても前後の文脈から判断して、変換候補の表示順序を動的に変更する機能を持っている。たとえば「こうじ」という入力には通常「工事」、「公示」といった候補が最初に表示されるが、「こうじさん」や「やまもとこうじ」と入力すると、前後から人名であると判断し、「浩二」、「幸次」といった候補が先に表示される。

 JUST Suite 2007は、一太郎2007、ATOK 2007 for Windowsに加え、表計算ソフトの「三四郎2007」、プレゼンテーション作成ソフトの「Agree 2007」、ドロー系グラフィックソフトの「花子2007」、メールソフトの「Shuriken Pro4 /R.2」、そしてPDFの出力・編集を行なう「Justsystem PDF Suite」の計7つのソフトウェア゛が含まれる。ジャストシステムでは、これらの製品の販売目標を1年間で100万本としており、そのうちJust Suite 2007は30万本程度と予想している。

製品名 希望小売価格(税別)
JUST Suite 2007 2万5000円
一太郎2007 2万円
ATOK 2007 for Windowsプレミアム 1万1000円
ATOK 2007 for Windows 8000円
三四郎2007 5000円
Agree 2007 7800円
花子2007書籍セット 9800円
花子2007 8000円
■関連サイト
ジャストシステム
http://www.justsystem.co.jp/

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