ソニーから「ウォークマン」新製品3機種が発表になった。現行5シリーズのうち、A/S/Eシリーズが新しくなる。Wシリーズは従来製品を継続し、最上位の「X」シリーズの後継モデルは今回は登場しない。それでもスピーカーのあり/なし、カラバリ、内蔵メモリーラインナップを含めると、ウォークマンだけで60種類を超える大量リリースとなる。
全機種ノイキャン対応!ウォークマン「S」シリーズ
中級モデルの「S750」シリーズは、従来のノイズキャンセリング機能のあるモデルとないモデルに分かれていたが、新機種ではすべての機種に搭載されることになった。これにより従来は好みのカラーのモデルにノイズキャンセリング機能がない、ということがあったが、新製品ではどのカラーを選んでもノイズキャンセリング機能を利用できる。
そのノイズキャンセル性能も向上し、従来はノイズリダクション率90%だったが、新機種では98%となっている。
再生機能では 歌の歌詞が表示される「歌詞ピタ」が進化。従来はジャケット画像の下に表示されていたが、新機種ではジャケットの画像の上により大きく表示されるようになった。
また、ボーカルの音声をキャンセルする「カラオケモード」も搭載。キーの高さを調整する「キーコントロール調整」機能も搭載された。
さらに歌詞ピタとA-Bリピートやクイックリプレイ、デジタルピッチコントロールが連動できるようになり、語学学習用コンテンツ(音楽配信サービス「mora」にて10月上旬から配信開始)を利用する際に便利に使えるようになっている。
そのほか、時間帯(朝や夕方など)、気分(リラックスやアクティブなど)、シーン(ソファラウンジやダンスフロアなど)に合わせて自動で曲を12カテゴリーに分類する「おまかせチャンネル」を搭載。例えば朝の時間帯におまかせチャンネルを選ぶと、朝の時間帯におすすめの楽曲が再生される。
バッテリーも強化され、従来42時間だった再生時間が50時間にアップしている。
付属アプリケーションの「X-アプリ」もバージョンアップ。UIが新しくなったほか、moraの試聴曲をウォークマンに転送して再生できる「ちょい聴きmora」も新たに搭載する。
ちょい聴きmoraでは複数の試聴曲がまとまって収録された「パック」を用意。これをPC用アプリケーション「X-アプリ」にダウンロードすることでウォークマンに最大4パックまで転送できる。視聴して気に入った曲はX-アプリで購入予約が行なえる。
パックにはランキング入りの曲をまとめたものや楽曲ジャンルでまとめたもの、moraおすすめの曲を「特集」としてまとめたものなどがある。
なお、ちょい聴きmoraは1曲ごとの転送は不可能で、かならずパックごとの利用となる。また、1曲の長さは最大45秒で、3回までの再生となる。X-アプリ上では再生は行なえず、ウォークマンでも連続再生は行なえない。
ラインナップは内蔵メモリー8GB(予想実売価格1万4000円前後)、16GB(同1万7000円前後)、32GB(同2万円前後)があり、それぞれに8色のカラーモデルを用意。また、スピーカーが付属する8GBと16GBのモデルも用意される(ともに+約3000円)。発売は10月9日となる。