メルマガはこちらから

PAGE
TOP

FCCLと名古屋大学、プラズマによる次世代農業の共同研究に成果

PR TIMES

富士通クライアントコンピューティング株式会社
~水稲栽培過程における低温プラズマ処理による酒米収量・品質の向上を実証~


富士通クライアントコンピューティング株式会社(本社:神奈川県川崎市 代表取締役社長:大隈健史、以下FCCL)は、コンピューティング環境の提供により社会やお客様の豊かなライフスタイルに貢献していく理念のもと、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学低温プラズマ科学研究センター(所在地:愛知県名古屋市、総長:杉山直、以下名古屋大学)との共同研究を進めてきました。

このたび、名古屋大学の堀勝特任教授、橋爪博司特任講師の研究グループは、水稲栽培過程において低温プラズマ処理を行うことにより、イネ苗の成長が促進され、玄米の収量の増加のみならず、玄米の品質も向上することを実証したことをお知らせします。また、本研究では、先行研究で対象とした食用米品種に対してだけでなく、倒伏しやすく一般に栽培が難しいといわれる酒造好適米 (酒米) 品種に対しても有効であることも新たに発見しました。本研究の結果から、様々な種類の作物栽培に対して低温プラズマが広く有効であり、高品質な食料の安定的生産を可能とする新しい技術であることが示されました。

FCCLは、名古屋大学との共同研究『プラズマのバイオ応用に関する研究』にあたり、FCCLの持つコンピューティング技術を提供することで、プラズマ照射による生体育成における課題(センシング・処理・制御)に挑戦してきました。名古屋大学のプラズマ技術と、ICT、農業の組み合わせで作物栽培を制御することにより、世界的に関心が高まっている持続可能な開発目標 (SDGs) の達成が期待できると考えます。

FCCLは、ICTテクノロジーをもって人や社会と寄り添い、地球にやさしい豊かな社会の実現を目指していきます。

【人と社会に寄り添う FCCL Computing Field】



【関連資料】


・プレスリリース 東海国立大学機構 名古屋大学低温プラズマ科学研究センター
タイトル:低温プラズマ処理による酒米収量・品質の向上 ~「ICT×プラズマ」を用いたスマート先進農業へ向けて~
URL: https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/

・論文情報
雑誌名:Free Radical Research
論文タイトル:Efficacy of periodic cold plasma treatment in a paddy to produce white-core grains in brewer’s rice cultivar Yamadanishiki
著者:Hiroshi Hashizume, Hidemi Kitano, Hiroko Mizuno, Akiko Abe, Genki Yuasa, Satoe Tohno, Hiromasa Tanaka, Kenji Ishikawa, Shogo Matsumoto, Hitoshi Sakakibara, Yoji Hirosue, Masayoshi Maeshima, Masaaki Mizuno, and Masaru Hori
DOI: 10.1080/10715762.2023.2215914  
URL: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/10715762.2023.2215914

【関連WEBサイト】


・東海国立大学機構 名古屋大学低温プラズマ科学研究センター
URL:https://www.plasma.nagoya-u.ac.jp/


以  上