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安全のため「運転脳トレ」アプリ提供開始 CTOは川島隆太氏

 株式会社NeUは2023年3月1日、運転を業務とする人を対象に、安全運転に重要な脳の機能を鍛えるスマートフォン用のアプリ「運転脳トレ」サービスの提供を開始した。申し込みは企業単位で、料金は実施する人数と期間により見積り。

「運転脳トレ」は、1日約5~10分の訓練を行なうことで、安全運転に必要な頭の回転、注意力、予測力などの認知機能を高め、運転技能の向上を図るサービス。開発はNeUのCTOである川島隆太博士が脳科学の知見とエビデンスに基づいている。脳トレにより「Quality of Drive(運転の質)」が変化することで、安全運転のほかエコドライブなどにも効果が期待できるという。

 運送業の事故を低減させる従来の取り組みとして、事故事例などから学ぶ教育プログラムや、近年ではセンサーやAIの活用によるモニタリングなどがある。「運転脳トレ」はそういった取り組みに加えて、ドライバー自身の認知機能を鍛えることにより運転技能を向上させ、事故の防止を図るとしている。

「運転脳トレ」はアプリストアからダウンロード後、契約時に発行されるIDとパスワードでログイン。ログインすると「頭の回転」、「注意力」、「予測力」を鍛えるトレーニングが提示される。トレーニングは1回1分で終わる設計で、1日合計5~10分で行なう。

 毎日脳トレを実施した成果は、毎月1回の「脳年齢チェック」で認知機能のレベルや向上度合いとして確認できる。脳トレおよび脳年齢チェックの実施状況と結果は専用の管理画面(Web画面)で表示でき、事前に登録した管理者がいつでも確認可能だ。

「運転脳トレ」を44~67歳の配送ドライバー8名に1ヵ月実施した結果、認知機能の向上傾向や、デジタコデータの分析から、急加減速の頻度が25%減少したことが見られたという。

 トレーニングで鍛える3つの認知機能と目標とする効果は、「頭の回転:運転に必要な状況の認識や判断を、早く正確に行う」、「注意力:周囲の状況変化に対して、同時に漏れなく注意を払う」、「予測力:対向車や歩行者の動きやタイミングを正確に予測し行動する」としている。

 

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