みなさん、はじめまして。ハピキラFACTORY&ソニーの正能茉優(しょうのうまゆ)です。
最近話題の「副業・パラレルキャリア」という働き方をしている「パラキャリ女子」として、この度、ASCIIさんから「“働き方”まわりのテーマで、月1回の連載を」というお話をいただき、コラムを書かせていただくことになりました! どうぞよろしくお願いいたします。
私のことをご存じない方も多いと思うので、まず自己紹介をさせてください!
私は、大学時代に立ち上げた「ハピキラFACTORY」という会社で代表取締役をつとめながら、ソニーで新商品企画を担当する正社員としても働いています。
ハピキラFACTORYを始めたのは、大学3年生だった2012年の冬。「かわいい」を入口に、地方の魅力を伝えていく会社として、創業しました。
女子大生だった私が、大学のプログラムで長野県小布施町に足を運ぶうちに、東京にはない「地方・地域の魅力」に気がつき、「そんな地方の魅力を日本中に伝えたい!」という思いで会社を立ち上げたのが始まりです。
具体的な活動としては「中身がすごく魅力的なのに、パッケージがかわいくなくて、もったいないな……」という地方の商材を、女の子が好きなかわいいを切り口にプロデュースするお仕事です。こうお伝えすると、「デザインの会社なの?」と聞かれることも多いのですが、ハピキラは「つくる」だけでなく、「広める」「売る」までやっているのが特徴。プロデュースした商材をPR・プロモーションして広め、販路も獲得することで「きちんと売れる地方のモノづくり」にチャレンジしています。
例えば、「地元の人しか知らない秘密のおいしいお菓子」を詰め合わせた「Japan Omotenashi Collection」というお中元・お歳暮シリーズを開発してカタログギフトとして販売したり、日本郵便さんと一緒に若者が食べたくなる一次産品を「若者リクエスト」というブランドとして開発したり。
“地方×かわいい”“地方×若者”を切り口に、商品企画・開発をするのが私たちのお仕事です。
最近では、「農家さんが大事に育てたフルーツを、よりおいしい旬の時期に届けたい」という思いから、若手農家さんが育てた旬のおいしいフルーツを直接お客様にお届けする「My農家BOX」というサービスも開始しました。
このような地方・地域での活動をしながら大学卒業後は博報堂という広告代理店に就職。その後、2016年10月に転職をし、現在はソニーで働いています。社会人デビューとともにスタートした「副業・パラレルキャリア」と呼ばれるこの働き方も、今年で4年目を迎えます。
副業・パラレルキャリアを始めた2014年当初は、まだ「働き方改革」という言葉もなければ、副業という概念もここまで知られていなかったので、自己紹介が大変なこともありました。
ですが、ここ1年ほどの間に、副業・パラレルキャリアをしたい人が自由に働ける会社が、少しずつ増えてきたことを実感しています。
この事実を私は、「これで、自由に働ける人が増える」「副業したい人はすればいいし、したくない人はそのままでいい、選択肢が増えてよかった」と単純に喜ばしいことと捉えていたのですが、先日、衝撃の事件が起きました。
副業と言われて何をしたらいいかわからない人たち
ソフトバンクが副業を解禁したニュースのあった日の夜、会社の尊敬している先輩方と飲んでいたときのこと。先輩に、こんなことを聞かれました。
「副業って言ってもさ、俺、何したらいいの? バイト?」
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