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大阪大学発スタートアップのイムノセンス、国立循環器病研究センター バイオバンクと共同研究を開始

PR TIMES

株式会社イムノセンス
大阪大学発スタートアップの株式会社イムノセンス(本社:大阪府吹田市、代表取締役:杉原宏和)は、国立循環器病研究センター バイオバンク(大阪府吹田市)と血栓塞栓症診断にかかわる共同研究を開始します。


株式会社イムノセンス(以下、イムノセンス)と国立循環器病研究センター バイオバンク(以下、国循バイオバンク)とは、2024年5月14日に共同研究契約を締結いたしました。イムノセンス独自の免疫測定技術「GLEIA ※1」と国循バイオバンクの保有する生体試料・診療情報などを組み合わせて、下記の研究課題を共同で実施いたします。

【研究課題名】
Dダイマー定量測定における、ラテラルフロー法電気化学式免疫センサと既認証標準測定法との相関性に関する試験

【研究の目的】
Dダイマーは、血栓が溶かされた際に生じる物質の一つです。血液中に含まれるDダイマーの数値上昇は血栓の存在を示しているので、血栓塞栓症などの診断に用いられます。血栓塞栓症は、血の塊が血管を塞いでしまうことで様々な不具合が生じる病気で、いわゆる「エコノミークラス症候群」も血栓塞栓症の一種です。

今回の研究では、イムノセンス独自の免疫測定技術「GLEIA」を応用して新たに開発した手法(ラテラルフロー法電気化学式免疫センサ、通称「GLEIAセンサ ※2」)とこれまでの手法(既認証標準測定法)で、国循バイオバンク提供の生体試料のDダイマー濃度を測定します。そして、両者の測定結果を比較して「GLEIAセンサ」の性能を評価することで、臨床現場での実用化に向けての開発を加速して参ります。

研究課題の詳細につきましては下記URLをご参照ください。
https://www.ncvc.go.jp/hospital/wp-content/uploads/sites/2/20240514_R24006_pdf.pdf


イムノセンスは2018年に大阪大学発スタートアップとして設立以来、独自の免疫測定技術「GLEIA」を用いた製品開発を順調に継続し、2021年8月に体外診断用医薬品製造販売業許可を取得、2022年5月には第一弾製品の薬機届出を完了し、2023年9月に第三種医療機器製造販売業を取得しました。さらに、心血管系を中心とした測定対象のバリエーションを拡充すると共に、大手企業と共同で「唾液から免疫状態を簡単に可視化する測定システム」などの実用化を目指しています。本共同研究を契機に、心疾患系の測定対象の開発をさらに加速し、「いつでも・だれでも・どこでも医療グレードの迅速検査」提供により健康社会の実現に貢献して参ります。

※1 イムノセンスの独自技術「GLEIA」について
Gold-Linked Electrochemical Immunoassay(金結合電気化学免疫測定法)の略。
イムノセンス創業者でもある国立大学法人大阪大学産業科学研究所特任教授 民谷栄一氏によって開発された免疫測定法。サンドイッチ免疫測定において抗体標識に金ナノ粒子を用い、その量を電極とポテンショスタットで電気化学的に定量することで、簡便なシステム構成で高い検出感度を実現することができます。

※2 「GLEIAセンサ」について
イムノクロマトなどで用いられるラテラルフロー構造を採用することで、GLEIA技術による定量免疫測定を簡便に行えるセンサです。詳細はイムノセンスHP(https://immunosens.com/)をご参照ください。

【イムノセンスの概要】
会社名: 株式会社イムノセンス
設立:  2018年1月25日
本社:  大阪府吹田市岸部新町6番1号
国立研究開発法人国立循環器病研究センター オープンイノベーションラボ 30602
代表者: 代表取締役 杉原 宏和
資本金: 3,000万円
URL:  https://immunosens.com/

【お問い合わせ先】
株式会社イムノセンス
〒564 8565 大阪府吹田市岸部新町6番1号
国立研究開発法人国立循環器病研究センター オープンイノベーションラボ 30602
E-mail:immunosens@immunosens.com