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独自VPSとPLATEAUで創る都市のデジタル広告がグランプリ。未来のプロダクトアイデアをスタートアップ8社がプレゼン

「PLATEAU STARTUP Pitch 02」レポート

特集
Project PLATEAU by MLIT

提供: PLATEAU/国土交通省

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「PLATEAU × 陣取りゲーム」や「PLATEAU × SNS」でコミュニケーションや交流を促進するアイデアも

「PLATEAU×AR陣取りゲーム」(株式会社Nefront)

 株式会社Nefront 代表取締役の今村翔太氏が提案したのは、PLATEAUの3D都市モデルとGoogle GeoSpatial APIを活用したARの陣取りゲームだ。PLATEAUのモデルが塗られていく状況を見て、自分たちはどこに行けばいいか、まだ塗られていないところをチェックしたうえで実際にその場所に出向いていく。

チーム対抗で陣取りゲームを行う

 株式会社Nefrontでは、建物内において画像認識から位置を特定して案内を実施したり、ARコンテンツを表示したりする基盤システムとなる屋内ARクラウドを開発している。今回は屋外でPLATEAUとARを掛け合わせた、AR陣取りゲームを提案した。

 ARでPLATEAUの都市モデルへ塗り絵をしたり、街にコメントを残したり、都市空間✕ARを活用してコミュニケーションや移動、交流が発生する場としたいという。ビジネスモデルとしては、街への回遊ニーズの創発だ。ARによるこうした体験が一般的になっていくと、実際にこのPLATEAUのモデルを一般の人たちが広く認識する、PLATEAU自体の認知度の向上にもつながると考えたという。

PLATEAU×AR陣取りゲームのビジネスモデル

 審査員の長野氏からは「コンシューマ向けのARはいまかなり厳しいビジネスになっています。ヒントとしては、しっかりIPを作り上げるというところを事業のセンターにおくことが重要だと感じます」とアドバイスがあった。

「PLATEAU × SNS」(株式会社ウィーモット)

 株式会社ウィーモット 取締役の後藤剛文氏が提案するのは、コミュニケーションをもっと楽しくする、新たなSNS。PLATEAUを使ったAR空間の中にコメントを表示できるサービスだ。

SNSのメッセージを3D空間に表示し、コミュニケーションをリアルにする

 Xのような個人から全体への投稿、待ち合わせなど特定のフレンドとのコミュニケーション、あるいは商業施設の集客といった活用を想定している。メッセージは現地で確認できるほか、自宅からブラウザで確認することもできる。将来的には車載GPSやAirTagなどを使って移動するもの(宅配トラック、AirTagなど)も表示できるようにしたいという。

現地でスマホから確認したり、自宅でブラウザから確認したりできる

 既存のSNSサービス(XやLINE)との連携を前提にし、このサービスの中では独自のGeoタグ(座標データ)だけを持つ。マネタイズは、個人の投稿はすべて無料とし、企業に関してはコメント投稿は無料でターゲティング広告等は有料とする。

 司会の古橋氏からは、SNS投稿者の位置情報に関する取り扱いの難しさが指摘された。後藤氏は、プライバシーの問題はARが普及していく先でユーザーも納得できるセキュリティの担保方法を考えていかなければならないだろうとした。

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