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Stable Diffusionプリインストール済みのコラボPCが登場

タレント「くりえみ」&YouTuber「モニ研」が語る、STORMのAI向けPCが生まれたワケ

文●ジサトラユージ 編集● ASCII

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インフルエンサー2人の目線から見る
“これからのAI”とは?

 そんなAI-MONI-01の開発のきっかけとなったくりえみさん、そしてSTORMとコラボしたモニ研さんに、開発の経緯やAIに関する見方、今後の活動に対する影響などを聞くことができた。以下にそのインタビュー内容を記載する。(人名は敬称略)

――今回のAI特化PCの開発は、くりえみさんからAI天使さんにお声がけされたのがきっかけと伺いしましたが、なぜAI天使さんに連絡しようと思ったのでしょうか?

くりえみ:数か月前から、SNS上に急に“AI美少女”というのが現れて、トレンドを総なめしているのを見た時に、「これからはこういう技術が当たり前に使われて、もっと大きなビジネスモデルになる!」と思ったんです。そこで、数あるAI美少女画像を漁って、一番クオリティーが高いと思ったAI天使さんに、使い方を教えてもらおうと思ってDMを送りました。

――どんなところに、クオリティーの違いを感じたのでしょう?

くりえみ:肌質ですね。同じAI美少女でも、色の鮮やかさとか肌の質感とか、あとは目のきめ細やかさとか、結構差が出ると思います。

――どういった点が、そうした差異を生むのでしょうか?

くりえみ:呪文(プロンプト)の内容はもちろんあるんですが、使っている機材によっても結構変わってくると思います。実際、AI天使さんにオススメされたPCとディスプレーを使用したらキレイなものが作れるようになったので。

――くりえみさんが当初使用したPCは、すでに発売されていたモニ研さんとSTORMさんのコラボPCとのことでした。モニ研さんとしては、以前のコラボPCはAI用途も見越していたのでしょうか?

モニ研:くりえみさんが購入されたPCは、AIを見越したモデルというわけではなく、そのお話を聞いてAI向けPCの需要があるというのを認識した感じです。そこでAiHUBの監修を受けて、AI画像生成に適したスペックのPCを今回出させていただいたという形ですね。

タレント「くりえみ」&YouTuber「モニ研」が語る、STORMのAI向けPCが生まれたワケ

――今回のAI向けPCで、特にポイントとなるのはどういった点でしょうか?

モニ研:やはり、最初からAI画像生成を試せる環境が整っていることですね。AI画像生成のソフトって、いろいろな設定や準備が必要なのですが、これらをプリインストールした形で出荷されるので、初心者でもすぐに手が出せるようになっています。

くりえみ:実際、私がAI画像生成を始めた時も、AI天使さんに教えてもらいながらで5、6時間くらいかかってしまいましたし、やっぱりハードルの高さは感じました。そこが手軽になるだけでも、普及しやすくなるだろうなと思います。

――AIの発展で、ご自身の活動はどのように発展していくとお考えですか?

くりえみ:普段会社の経営もしているので、新事業の展開という経営者目線もあるのですが、それと同時にタレント活動の中でこの技術を活用できれば、自分が先駆者になって他のタレントさんもノウハウを流用できるのではないかと思いました。

――タレント業ですと、例えばどのように活用できそうですか?

くりえみ:例えば、以前はグラビアの撮影をよくやっていたのですが、海での撮影とかになると、朝6時に集合して地方に行って、帰ってくる頃にはもう夜……みたいなスケジュールも結構あるんです。でもAIを使えば、実際に現地に行かなくても海で撮影しているような画像がかなりのクオリティーで作れるようになります。

――くりえみさんは、実際にAIを使った写真集を出せれていますが、その際はいかがでしたか?

くりえみ:私は徐々にグラビアから会社経営のほうにシフトしてきたのですが、モデルとして応援してくれているファンのためにも、グラビアを捨てたくはないという気持ちはありました。AIを使えば、会社経営をしながら自分の写真集が作れるので、ファンにコンテンツを届けられるし、またビジネス的にも効率的なのでやってみようと思いました。いわば、「第2、第3の自分」の自分が、同時に働いている感じです。これからAI画像生成のクオリティーもどんどん上がっていくでしょうし、他のタレントさんもこうした技術を使って活動の幅を広げていけるのではと思っています。

――AIを使った写真集を、快く思わない意見などもあったのでしょうか?

くりえみ:やっぱりそういった意見もありましたね。ただAIに限った話ではなく、新しいものが批判を受けるのが当たり前だと思っています。むしろ万人に受け入れられるものって、すでにあるものや無難なものなので、それが大きく話題になることはないと思います。だから、逆に批判があるものっていうのは、大きく伸びる可能性があるものだという証なんだと思います。

モニ研:すごくメンタルが強いですね。経営者メンタルというか……。

くりえみ:以前の私のコンテンツって、ファンがすんなり肯定して受け入れてくれる、普通に「かわいい」「きれいだね」で終わってしまうものが多くて、逆にこれだけではダメだと思ったんです。だからAIの写真集を出して、批判を受けた時に、「やっと二番煎じじゃない新しいことができた」と思って、嬉しかったですね。批判されていることで、これから伸びるんだっていう確信を持てています。そのあたり、日本は海外に比べて動きが遅めですが、3年後とか5年後とか、必ず浸透してくると思います。

タレント「くりえみ」&YouTuber「モニ研」が語る、STORMのAI向けPCが生まれたワケ

――AIが浸透するために、必要なことはどのようなことだと思いますか?

くりえみ:現状、学習データの権利問題などがクリアになっていないことで、ビジネス的に使いづらい部分があるので、ブロックチェーンなどの技術と組み合わせてこの点を明確にする必要はあると思います。さらにそうしたデータがNFTの市場を作り、ゆくゆくはメタバースと関わってきたりと、新しい技術が組み合わさって新しいビジネスが生まれていくと思っています。

――モニ研さんは、自身の活動にどのようにAIが関わってくるとお考えですか?

モニ研:私の場合はYouTuberとして活動しているので、画像生成ですとサムネを作るとかになってくると思いますが、他にも音声認識で動画に字幕を入れたりといったこともAIならできますよね。さらに学習が進めば、勝手に動画編集までしてくれるようになると思うので、作業効率が格段にアップすると思います。

――ありがとうございました。

YouTubeでモニ研さんとくりえみさんの対談も

 権利的な問題などもあるが、一方で大きな可能性を秘めているAI画像生成。今後、権利面の環境整備が進んでくれば、新たなビジネスモデルとしても期待が持てる。だからこそ、煩わしい準備がなくAI画像生成に触れられるAI-MONI-01のような製品の需要は確かにある。

 なお、今回インタビューしたモニ研さんのYouTubeチャンネルでは、そんなAI-MONI-01の紹介動画が公開されている。くりえみさんとのスペシャル対談も動画かされているので、気になる人はそちらもチェックしてみてはいかがだろうか。

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