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観光、資源循環、人材、為替リスクなどスタートアップが課題解決に導く「IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO」

「IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO」レポート

特集
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株式会社SPeak、若手外国人材向けのキャリアプラットフォーム「JPort」

株式会社SPeak 代表取締役CEO 唐橋宗三氏

 SPeakは若手外国人材向けのキャリアプラットフォーム「JPort」を展開している。高齢化や人口減少が進む日本にとって、日本で働くことを望む外国人留学生を若手人材として雇用する意義は大きい。しかし、日本式の就活に慣れない留学生も多く、国内での就職率は35%に留まっているという。

「JPort」では英語と日本語に対応した100本以上の記事や動画で、日本独自の就活方法を学べるコンテンツを提供。また「Senpai」というコミュニティでは、「JPort」を利用して日本企業に就職した“先輩“が講師となり、留学生をサポートする仕組みを設けている。

 企業と留学生のマッチングサービス「JPort Match」では、企業の採用担当者が日本語で求人情報を入力したものを、JPortの外国人スタッフが伝わる英語に変換して留学生に情報を届ける。将来的には、キャリアだけでなく住まいや金融などにもサービスを広げ、日本人も外国人も安心できる社会インフラをつくり、日本をグローバル人材の先進国にしたいとした。

パナリット株式会社、人的資本KPIを可視化する「パナリット」

パナリット株式会社 共同創業者 兼 日本代表 小川高子氏

 パナリットは人事や財務などのデータを接続し、150種類以上の人的資本に関するKPIを可視化する分析ツール「パナリット」を展開している。経営層が経営判断をする際、「カネ」については財務諸表で、「モノ」についてはCRMなどで情報を把握できるが、「ヒト」については情報がまとまっておらず、調べようとしても手間がかかることを小川氏は指摘。多くの企業では給与や勤怠、評価、労務などの人事データは複数のシステムにまたがり、バラバラに管理されていることに問題があるのだという。

「パナリット」は分散した人事データを集約し、人的資本データの可視化を実現する。たとえば年代別の離職率や産休、育休を取得した従業員のキャリアパスの状況、昇給までどれくらいの期間を要しているかなどを数値化できるという。

 人的資本データによって組織の状態が見えるようになることで、組織の論点や仮説の検証ができ、経営判断の質向上につながる。また、2023年3月期決算から上場企業など約4000社を対象に義務化される人的資本の情報開示にも活用できる。「パナリット」は海外6カ国で導入実績があり、今後もグローバル展開を加速していくとしている。

KEEN株式会社、顧客コミュニティのデータ統合分析サービス「KEEN Manager」

KEEN株式会社 代表取締役CEO 小倉一葉氏

 KEENは企業のマーケターやコミュニティマネージャー向けに、熱量高く支持してくれる「スター顧客」を発掘、育成するコミュニティデータ統合分析サービス「KEEN Manager」を展開している。2022年11月にBtoBソフトウェア企業のユーザーコミュニティ向けサービスとして、ベータ版をリリースした。

 コミュニティマネージャーは限られた時間とリソースの中で顧客と関係を構築し、よい案件があれば営業担当につなぐ役割を担う。BtoBサービスの購買プロセスにおいては約84%がリファラル(紹介や口コミ)ともいわれ、同社では熱量高く「推奨行動」をとってくれるような顧客を「スター顧客」と名付けて重視している。

「KEEN Manager」は顧客のコミュニティへの貢献度を、イベント参加回数や発言量からスコアリングすることで、効率的に「スター顧客」の発掘と育成をサポートする。結果、顧客の口コミをインターネット上で拡散するよりも高い成果につなげられるという。

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