メルマガはこちらから

PAGE
TOP

音声解析で営業DXから脱FAX、船舶管理、資産運用に採用、ECまで スタートアップが各業界の課題解決に挑む

「B Dash Camp 2023 Spring in Sapporo」レポート

特集
ASCII STARTUP イベントピックアップ

1 2 3

IFAの資産運用コンサルを支援する「Wealth Force」を開発、株式会社MONO Investment

株式会社MONO Investment 代表取締役 佐々木辰氏

 MONO Investmentは、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の資産運用コンサルティングを支援する「Wealth Force」を展開している。政府の投資推進策の影響でIFAが注目を集めているが、IFAは顧客の資産の全容を把握し、最適なポートフォリオを提案することが難しい課題を抱えている。

 そこでMONO Investmentは、ロボットと人のハイブリッドによる資産運用コンサルティングを、ポートフォリオ提案ツール「Wealth Force」で実現する。アルゴリズムが最適なポートフォリオを作成し、IFAが説明やコミュニケーションの役割を担う。

 今後はIFAを皮切りに、地銀や証券会社などにもプロダクトを展開する。すでにリテラシーが高い投資家に「Wealth Force」を直接提供したり、機能の一部を地銀や証券会社向けに導入したりしている。中長期的には資産運用のマーケットプレイス化を目指す展望だ。

フィットネス施設におけるAI監視システム「GYMDX」を開発、株式会社OptFit

株式会社OptFit 代表取締役CEO 渡邉昂希氏

 OptFitは防犯カメラ映像を解析するAIで、フィットネス施設を省人化する「GYMDX」を展開している。フィットネス施設のジムフロアには事故に備えて、監視員が配置されていることが多いという。警備システムの通報ボタンが設置されていることもあるが、管理者が倒れた人を発見し、即時対応することはなかなか難しい。

 そこでOptFitはAI監視システム「GYMDX」を開発した。100以上のフィットネス施設における人の動きを学習したAIが、防犯カメラ映像からリアルタイムで異常を検知し、事故発生から最速33秒で、バックヤードにいるスタッフや警備会社に通知する。

 さらに施設に設置されているマシンの稼働状況をデータ化することで、マシンの選別や店舗のレイアウトを最適化し、コスト削減につなげられる。今後はメンバーのAI開発の強みを生かし、介護施設や工場などにも展開していく。

製造業のエンジニアリングチェーンをDXする「WALL」を開発、株式会社SUPWAT

株式会社SUPWAT 代表取締役CEO 横山卓矢氏

 SUPWATは製造業の上流に位置するエンジニアリングチェーン(研究開発から商品設計、製造までの業務)を高速化、標準化するDX SaaS「WALL」を展開している。エンジニアリングチェーンにおいては、繰り返し作業による試行錯誤的なアプローチが一般的であるため、効率化が難しく、ベテランのノウハウに依存している課題がある。

 また知識の標準化や継承も難しい状況だ。SUPWATが開発する「WALL」はAIの最適化技術を用いて、従来のプロセスを効率化する。たとえば自動車の設計における解析や実験、検証などの試行錯誤的アプローチは、「WALL」の最適化技術を用いることで、飛躍的に効率化される。

 さらに生産技術領域においては最適な製造条件を導き出し、歩留まり(生産品における良品の割合)を向上する。今後は蓄積したデータを活用し、ものづくり全体を最適化するプラットフォーマーを目指す。

1 2 3

合わせて読みたい編集者オススメ記事

バックナンバー