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サグリ、衛星データとAI活用で圃場の土壌分析ができる「Sagri」開始

サグリ株式会社 代表取締役 坪井俊輔氏

 サグリ株式会社は2022年8月30日、衛星データとAI技術を活用し、区画の可視化、圃場(ほじょう)の状態を分析し、農業生産者が圃場管理を効率化する「Sagri(サグリ)」を開始。同日、記者発表会を開催した。広大な圃場における生育状況や土壌を一気に可視化でき、サービス上で土壌分析を可能とする。分析価格は10アール200円を予定し、今年度内は農家に対して、無償で土壌分析の機能を提供する。

 サグリは2018年に兵庫県で創業したスタートアップ。衛星データとAIを併用して活用することで世界の農業と環境課題の解決を目指している。令和3年度農林水産省 農林水産技術等大学発ベンチャーに認定され、インドを中心にグローバルに展開中だ。

 農業生産者の圃場の管理の重要性が高まる一方、目視で広い圃場全てを管理することは困難だ。化学肥料は2021年から2〜3倍に高騰している中(農林水産省2022年4月調べ)、金銭的負担を抑制するための適正量の施肥が求められている。サグリはこの課題解決に向け、衛星データを活用したサービス「Sagri」で圃場の生育管理および土壌分析の効率化を目指す。

「Sagri」は衛星データで農地を登録し利用する。特徴のひとつは、すべての圃場の生育状況を一気に確認できることだ。衛星データを取得した日付ごとにさかのぼり、すべての圃場における植生の分布状況や活性度を表す指標「NDVI(植生指数)」の確認が可能となる。

サグリ株式会社 代表取締役 坪井俊輔氏

 2つ目の特徴は、毎年すべての圃場の土壌分析ができることだ。土壌を測るうえで重要な酸性かアルカリ性かを判断する「pH値(水素イオン濃度)」をはじめ、保肥性のめどとなる「CEC」、炭素量「TC」などの土壌化学性を一気に確認することを可能とする。

「Sagri」に搭載された土壌モデルは、サグリが培った基盤技術に加え、農林水産省データ駆動型土作推進事業の補助事業等を通じて取得した土壌分析データをAIが学習する元の教師データとして開発。Local Innocation Challenge HOKKAIDOの事業や農家と連携して実証実験を行ない、今回のサービス実現となった。サグリは「Sagri」により、圃場管理調査の導入におけるハードルを下げることで、農家にとって適切な農地管理や改善を測るという。

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