不安を覚えたら消費者庁の「消費者ホットライン188」に相談を
「副反応が弱いワクチン」を確実に接種できる!? そんな都合の良い話はありません!
2022年03月14日 07時00分更新
・昨年同様、ワクチン優先接種を騙る詐欺メッセージが出回る可能性あり。
・今回は接種希望者が多いと言われている種類のワクチンを接種できる、などの誘い文句に要注意。
・都合の良すぎるメッセージは個人情報窃取を目的とした詐欺の可能性大。不安を覚えたら消費者庁の「消費者ホットライン188」に相談。
3回目のワクチン接種が進行中!
2020年末に「『ワクチン優先接種予約』を騙る詐欺メッセージに要注意」というお話をしました。「治験参加者急募。新型コロナウイルスのワクチンを誰よりも早く打てます。応募はこちらから」などといったメッセージを送り付け、応募フォームを装った偽サイト経由でクレジットカード情報などを入力させる手口が予想されました。
あれから1年以上経った現在、たいていの希望者は2回目の接種を完了し、医療従事者や高齢者から順に3回目の接種が始まっています。国内のワクチン接種はおおむね順調に進んでいる、と言いたいところですが一部では「打ち控え」が起こっているようです。
「あなたが希望するワクチンを必ず接種できます」!?
1~2回目の接種では大まかに2種類のワクチンが使用されましたが、副反応が強く出ると言われているワクチンを打ちたくない人たちが、『もう1種類のワクチンを選択できるようになるまで待とう』と判断しているものと考えられます。政府は一日100万回の接種目標を定めたものの、接種率は思うように上がっていません。
こうした状況を悪意ある人たちは見逃しません。ある日あなたのスマホに「副反応が弱い●●製ワクチン入手! 今すぐの予約で確実に打てます」といった新手のメッセージが届くかもしれません。実際、有料で予約代行する旨の営業電話が掛かってきたというケースはすでに報告されています。
こういった内容のメッセージやSNSの書き込みに反応することは避けましょう。『副反応があっても会社は休めないのでちょうど良いかも!』『早く打ちたいのに接種券が届かない。イチかバチか試してみるか!』などと安易に飛び付いても、待っているのは個人情報を窃取するための入力フォームのみです。望むようなワクチン接種はできません。
出所不明の怪しい電話やメッセージは無視して構いません。無視してよいか迷った方は一人で悩まず、消費者庁の「消費者ホットライン188」へ相談をしてみてはいかがでしょうか。
この連載の記事
-
第89回
sponsored
Wi-Fiは「鍵マーク」付を選んで使いましょう! 安全に通信できます -
第88回
sponsored
スマホに延々と『ウイルス発見!』の通知が届き続ける!? -
第87回
sponsored
きっぷを買おうと思ったら個人情報を盗まれた!? -
第86回
デジタル
「水道料金を割引」「滞納で給水停止」……水道局を名乗る偽者に要注意 -
第85回
デジタル
スマホの「システムアップデート」してますか? アプリのアップデートではありません! -
第84回
デジタル
1年で偽Webサイトによる詐欺が90万件以上! フィッシング詐欺の現状を知っておこう -
第83回
デジタル
身代金要求ウイルス「ランサムウェア」があなたの会社を脅す -
第82回
デジタル
拾ったUSBメモリーに注意。お宝かとおもいきや、じつはウイルス入り!? -
第81回
デジタル
連休明けにサイバー攻撃を受けやすい理由 -
第80回
デジタル
偽の宅配便「不在連絡」が!? そのSMSは偽物です! -
第79回
デジタル
あの人気イベントの専用アプリを発見!? じつはニセモノかもしれません - この連載の一覧へ