かつて加賀百万石の城下町として栄えた、北陸を代表する観光都市の石川県金沢市。その歴史を感じる風情ある景色がそこかしこで見られる市内が、より華やかに彩られるのが、桜咲く春です。東京や大阪より数日遅れて開花する金沢市の桜。例年の見ごろは、4月上旬です。
市内には数多くの桜スポットがありますが、なかでもおすすめなのが、「兼六園」(写真)、「金沢城公園」、「浅野川大橋周辺」、「犀川(さいがわ)河畔」「卯辰(うたつ)山」の5か所。名所と呼ぶにふさわしい5スポットを、それぞれの見どころと共にご紹介します。
貴重な桜も見られる日本を代表する大名庭園
兼六園
「さくら名所100選」に県内で唯一選ばれているのが、日本三名園に名を連ねる「兼六園」です。園内を彩るソメイヨシノなど約400本の桜の中には、兼六園菊桜や兼六園熊谷といった貴重な桜もあり、桂坂口付近の茶店通り、花見橋から見る曲水、眺望台付近などが絶景ポイント。通常は入園料がかかりますが、例年桜の開花時期は無料開放されます。
DATA
住所:石川県金沢市兼六町1
電話:076-234-3800
兼六園
桜とお城がつくり上げる得もいわれぬ絶景
金沢城公園
その「兼六園」に隣接する「金沢城公園」も、お城&桜の“映え”写真が撮影できる人気スポット。加賀藩前田家の居城跡につくられた公園では、ソメイヨシノやヤマザクラ、コシノヒガンなど種類豊富な約400本の桜が見られます。石垣沿いに咲く満開の桜が有名ですが、石川門、大手堀、白鳥路(はくちょうろ)、菱櫓(ひしやぐら)の内堀なども見ごたえ十分!
DATA
住所:石川県金沢市丸の内1-1
電話:076-234-3800
金沢城公園
情緒たっぷりの主計町茶屋街と一体になった桜並木
浅野川大橋周辺
金沢城の東を流れる浅野川沿いの桜並木も評判の桜スポットです。なかでも「浅野川大橋周辺」は、大正ロマンを感じるアーチ型の浅野川大橋と、川沿いに連なる主計町(かずえまち)茶屋街の昔ながらの風情を感じる店舗、そしてピンクに染まる桜とが一体になる趣ある空間。梅ノ橋や中の橋から一体を眺められるほか、河川敷へ下りて下から眺めるのもおすすめです。
DATA
住所:石川県金沢市主計町、東山1周辺
電話:なし
浅野川大橋周辺
ピンク色に染まる遊歩道「犀星のみち」を散策
犀川(さいがわ)河畔
川の流れが穏やかで“女川”と呼ばれる浅野川に対し、雄々しい流れで“男川”といわれる犀川に沿うように桜が連なる「犀川河畔」も絶景の桜スポット。犀川大橋から、その上流の下菊橋近辺までの川の両岸に桜並木があり、金沢が生んだ文豪の一人、室生犀星(むろうさいせい)にちなんだ遊歩道「犀星のみち」をのんびり散策するのが特におすすめです。
DATA
住所:石川県金沢市(犀川大橋~下菊橋)
電話:なし
犀川河畔
約500本の桜で山全体がピンクに色づく「卯辰山」
卯辰(うたつ)山
春になると、山全体がピンク色に色づくのが、市街地近くにある標高144mの「卯辰山」。小高い山の全体に、約250本のソメイヨシノなど約500本の桜があり、晴れた日には日本海や白山連峰まで一望できる山頂までの道に桜のトンネルができ上がります。山の遠景は、観光スポットの兼六園やひがし茶屋街からも見られるのでぜひチェックしてみてください。
DATA
住所:石川県金沢市末広町
電話:076-220-2356
卯辰山
紹介した5か所は、すべて桜の名所として県内でも上位にランクインする場所ばかり。一年を通して金沢が最も華やぐ桜の季節、4月上旬は、金沢を訪れるベストシーズンです!
※写真はイメージです。
※この記事は、「つなぐ旅~東日本~ ひがしにほんトラベルガイド」から転載しています
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