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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第152回

アップル「MacBook Pro」ポート増加は敗北なのか

2022年02月01日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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MacBook Proで「戻った」ポート類

 2021年に刷新されたMacBook Proは、M1 Pro・M1 Maxを搭載し、性能を飛躍的に向上させました。また注目されたのが、増えたポート類。
 充電専用のMagSafeポート、映像出力のためのHDMI、そしてSDXCカードスロットが搭載され、Thunderbolt 4ポートは1つ減らして3つを搭載。これにロスレス再生にも対応するヘッドフォンポートが用意されるという仕組みになりました。

 Thunderbolt 4ポートは左に2つ、右に1つ用意されていますが、2つのポートの間隔は2016年モデルと同じため、2ポートで差し込むUSB-Cハブも引き続き利用できます。

 ただし、これらのポート類はいずれも、2015年まで販売されてきたMacBook Proに搭載されていたものであり、結果的には過去の使用が復活したと見るべきです。キーボードも、超薄型のバタフライキーボードから「Magic Keyboard」と名前を変えたシザー式に戻されており、こちらも2015年までの仕様に復帰。

 そう考えると、最新モデルとはいえ、やや複雑な気持ちになってきます。温故知新ということわざもありますが。

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