親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第147回
インスタの子育て投稿が心の支えに
コロナ禍でママ友づくりがピンチ! Instagramで「#ママ友募集」
2021年12月21日 09時00分更新
約7割が妊娠後にできたママ友は「いない」
コロナ禍によって、新たな出会いが減っている。では、子育て中のママたちの状況はどうなっているのか。1歳未満の子どもを持つママを対象としたROLLCAKEの「第2回 コロナ禍のママ友作り」(2021年12月)に関する調査を見ていこう。
新型コロナウイルスのママ友づくりへの影響を聞いたところ、「ママ友が作りにくいと感じる」(49.4%)、「ママ友がやや作りにくいと感じる」(33.3%)と、8割以上が「作りにくい」と回答。第1回調査時に比べて、「作りにくい」という回答は2.7%増加している。
同時に、「妊娠後に新たにできたママ友はいますか」という質問に対しても、69.8%が「いない」と回答。こちらも、対前年比で6.8%増加という結果になっている。
妊娠・出産・子育てという新たな環境に置かれた場合、経験者から話を聞いたり、同じ年の子どもを持つママ同士で交流したり、情報を得ることが心の支えになったり、役立ったりすることが多い。しかし、多くのママたちが新たな出会いを得られていない実態がわかる。
ママ友との出会いはInstagramで
では、新しい出会いがあったママたちは、どのように出会っているのだろうか。リアルな出会いの場は、「子育て支援施設」や「産婦人科」のほか、「パパママ教室」など従来と同じだが、コロナ禍の今だからこそオンラインでの出会いが活用されている面があるようだ。
「妊娠後に新たにできたママ友がいる」と回答したママに、リアルで会ったことはないが、オンラインのみでお付き合いしているママ友はいるか聞いたところ、24.4%が「オンラインのみで付き合っているママ友がいる」と回答。
オンライン上でママ友と出会うきっかけとなったインターネットサービスは、「Instagram」(66.7%)が最多に。続いて「Twitter」(19.0%)、「ジモティー」「TikTok」(14.3%)だった。
さらに、オンライン上でママ友をつくるためにどんなことをしたのか聞いたところ、「SNSなどへ子育て記録を頻繁に投稿」(55.2%)、「SNSやサービスを使って自らママ友を募集」「SNSやサービスを使ったママ友募集に応募」(24.1%)、「企業・自治体などの団体主催のオンラインママ友会に参加」(17.2%)などとなった。
Instagramでは子育て投稿を多く見かけるが、そのような投稿は同じ年頃の子どもを持つママ同士でつながったり、情報交換するのに役立っている。「子どもの遊び場」「子どもが寝ない」「好き嫌いが多い」「トイレトレーニングが進まない」などの悩みに対して、実体験を通した情報を得ることが役立ち、あるいは心の支えになっている人は多いのだ。
Instagramでは、「#男の子ママと繋がりたい」「#ママ友募集」「#0歳児ママ」「#○ヶ月(子どもの月齢)」「#妊娠○○週」「#○○(地名)ママ友募集」「#プレママ」などの様々なハッシュタグが活用されている。ママ友がほしいけれどコロナ禍で出会いがないという人は、InstagramなどのSNSを活用してみてはいかがだろうか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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