絶対行きたい! この街のあの名所 第7回

“コシヒカリのまち”魚沼市の良質な日本酒

文●越智龍二 イラスト●サタケシュンスケ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 越後三山に囲まれた新潟県の南東に位置する魚沼市。冬には積雪3mを超える豪雪地帯ながら、鮎が泳ぐきれいな川などの豊かな自然に恵まれた町は、全国的に有名な「魚沼産コシヒカリ」に代表される、日本有数の良質米の生産地でもあります。魚沼産コシヒカリを盛り上げようという市民の意識も高く、過去には120kgの魚沼産コシヒカリの新米の寿司飯と、900枚の海苔を使って4,318個の寿司を作り、見事ギネス世界記録を達成するなど、“コシヒカリのまち”として全国に発信しています。

 “コシヒカリのまち”には、そのお米のおいしさを支える越後三山の雪解け水をはじめ、“超軟水”といわれる口当たりの優しい水もあります。日本酒の原料として大切なお米とお水のどちらもがそろった魚沼市の日本酒は、ぜひ味わってほしい逸品です。

雪中貯蔵庫も見学できる創業約350年の老舗

玉川酒造

 「日本酒を通して健康に楽しく」をテーマとする魚沼市を代表する蔵元が、1673(寛文13)年創業の老舗「玉川酒造」です。多くの鑑評会で受賞した「越後ゆきくら」(720m/4,600円)、ワイングラスでおいしい日本酒アワード最高金賞受賞酒の「イットキー」(写真、720m/1,450円)などで知られ、雪中貯蔵庫や酒造りを学べるほか試飲もできる「酒蔵見学 越後ゆきくら館」も人気があります。

DATA
住所:新潟県魚沼市須原1643
電話:025-797-2777
玉川酒造

酒好きからの評価が高い、実直な実力派蔵元

緑川酒造

 自社ホームページでの販売などを行わないため手に入りづらいものの、クセのない軟水と酒米の「北陸12号」などを用い、「食事の傍らにあって、いつの間にか飲んでしまう」と思えるお酒が評判なのが「緑川酒造」です。代表銘柄は、淡麗でキレのよい純米酒「純米 緑川」(写真、1,800ml/2,860円)や、四段仕込みの四段目に餅米を使用した「緑川 正宗」(1,800ml/2,420円)など。

DATA
住所:新潟県魚沼市青島4015-1
電話:025-792-2117
緑川酒造

清冽な水で作られた魚沼の日本酒を購入できる

道の駅ゆのたに 深雪の里

 小出IC近くの「道の駅ゆのたに」内にあり、魚沼地域の食材を使った郷土料理を楽しめるのが、「深雪の里」。魚沼産コシヒカリなどの特産品が並ぶおみやげコーナーには、日本酒も数多くそろっています。季節限定や本数限定のお酒など、魚沼市外では入手困難な商品もあり、酒好きの方へのおみやげとしてもおすすめです。

DATA
住所:新潟県魚沼市吉田1148
電話:025-792-9300
道の駅ゆのたに 深雪の里


 ㈱ブランド総合研究所の「食事がおいしい市区町村ランキング2020」では、新潟県内トップとなる11位にランクインしている魚沼市。近くに訪れた際には、おいしい日本酒とおいしい食事の両方がそろった魚沼市で、至福のひと時を味わってください。

※記事内の価格はすべて税込です。販売価格は予告なく変更される場合があります。
※この記事は、「つなぐ旅~東日本~ ひがしにほんトラベルガイド」から転載しています

この記事の編集者は以下の記事もオススメしています

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
02月
05月
11月
12月
2019年
05月
2018年
03月
2016年
01月
09月
11月
2015年
11月