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漆の老舗「坂本乙造商店」とコラボ

シチズン、銀箔漆文字板の機械式時計「繭色」「鈍緋色」の2モデル

2021年09月07日 17時30分更新

文● ASCII

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銀箔と漆で仕上げた文字板を備える機械式時計2モデル

 シチズン時計は9月7日、「シチズンコレクション」から、銀箔と漆で仕上げた文字板を備える機械式時計2モデルを発表した。価格は「繭色(まゆいろ)」(NB3020-08A)が14万3000円、「鈍緋色(にびひいろ)」(NB3020-16W)が13万2000円で、10月下旬に発売する予定。

「繭色(まゆいろ)」(NB3020-08A)

「鈍緋色(にびひいろ)」(NB3020-16W)

 2モデルともに日本製のメカニカルウオッチ(機械式時計)。シースルーバック仕様で、ローターやてんぷが動く様子が見られる。

 金属板に漆を塗り銀箔をまぶすように載せ、さらに塗装するという手順で、ひとつひとつ手作業で仕上げた文字板は、漆の老舗「坂本乙造商店」との共同開発によるもの。

繭色の針はミラー仕上げ

鈍緋色の針はミラーとマットの異なる仕上げ

 繭色は、繭のやわらかな白をイメージして、金属の上に白い漆を塗りそこに銀箔をまぶすように載せ、さらに銀箔の上に白い塗装を重ねることで、表情豊かな白斑(しらふ)柄に仕上げた。きめ細かでつやのあるコードバンの革バンドを合わせている。

 鈍緋色は、紅葉した森林の薄暮をイメージ。漆を塗布した金属板に硫化させた銀箔を貼り、その上からぼかし塗装を施すことで硫化銀箔の彩が斑柄となってあらわれている。バンドは型押ししたカーフ革。

 繭色にはミラー仕上げ、鈍緋色にはミラーとマットの異なる仕上げを組み合わせたリーフ針を使用することで視認性を確保した。また10気圧防水のほか、6時位置の24時間計、10時位置のパワーリザーブインジケーターなどの機能を備える。ケース径は40.5mm、厚みは14.1mm(ともに設計値)。駆動時間はおよそ40時間(最大巻上時)。

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