恋愛リアリティーショーが高い人気に
コロナ禍で動画視聴時間が伸びているが、10代はどのような動画を見ているのか。10代を対象としたSimejiの「動画配信サービスの人気オリジナル作品TOP10」(2021年8月)を見ていこう。
1位は、ABEMAで配信されている高校生向け恋愛リアリティーショー「今日、好きになりました」。2位は「Paravi」でレギュラー放送後、地上波で放送開始となった「それSnow Manにやらせて下さい」。3位はABEMAの恋愛リアリティーショー「オオカミちゃんには騙されない」、そして10位にもABEMAの恋愛リアリティーショー「恋愛ドラマな恋がしたい」がランクインした。
恋愛リアリティーショーが若者たちの強い支持を得ていることがわかるだろう。コロナ禍で直接人と交流する機会が減ったなかで、リアルな感情を疑似体験できるものが人気となっているのだ。
そのほか、日本テレビ×Hulu共同制作で、シーズン2よりHuluオリジナル作品として配信されているドラマ「君と世界が終わる日」、Amazonプライム・ビデオ配信のドラマ「誰かが、見ている」、Netflixのドラマ「全裸監督」「今際の国のアリス」など、ドラマも支持を集めた。
さらに、Amazonプライム・ビデオ配信作品の「千鳥のニッポンハッピーチャンネル」「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」など、バラエティーも人気だ。
「オオカミちゃんは(嘘をついていると思われる人物に)投票参加もできるし、出演インフルエンサーをSNSで応援もできる。年齢も近いし、自分だったらどうするとか考えながら見るのが楽しい」と、オオカミシリーズファンの女子高生は教えてくれた。
若者の支持を集める作品を見ると、彼らの価値観や感覚がつかめるかもしれない。気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
この連載の記事
-
第271回
デジタル
子どもの2割は知らない人とSNSやゲームでやり取りしている -
第270回
デジタル
受験生の5人に1人はYouTubeで志望校を見つける。Xとインスタは? -
第269回
デジタル
Z世代の2.5人に1人はオンラインゲームがきっかけで恋をする -
第268回
デジタル
日本人のスマホ比率は97%、70代シニアも9割以上が所持 -
第267回
デジタル
子どもに敵わない保護者のリテラシー。今後は大人への啓発が必要 -
第266回
デジタル
6~9歳の5人に1人はSNS投稿・動画撮影経験済み。小学1~3年生が配信する例も -
第265回
デジタル
11~15歳の6人に1人はネットいじめを経験している -
第264回
デジタル
タイパを求め10代は倍速視聴・ながら視聴で生活の質を上げている -
第263回
デジタル
災害時に情報発信・拡散したことある人が2割もいる -
第262回
デジタル
「スマホ育児は良いこと」が8割。子どものスマホ利用は当たり前の時代に -
第261回
デジタル
板書は撮影、スクショがメモ代わり。中高生の勉強法は理想の紙×デジタル使い分けかも - この連載の一覧へ