高品質へのこだわりと、高コスパを実現するための秘訣をインタビュー
各パーツメーカーと二人三脚でより高品質に、市場を先読みして高コスパを実現! PC初心者も安心して買えるFRONTIERのBTOパソコンの秘密
ネットワーク上で製品情報や必要なドライバーの種類を管理
──工場について伺いたいのですが、FRONTIERのパソコンはどういった工程で組み立てられているのでしょうか。
小林 光二氏(以下、小林氏):弊社では、組み上がったあとにパーツの不良が分かると時間がロスになってしまうため、最初に電源単体で通電テストを行なっているほか、マザーボードのピン曲がりがないかも検証してから組み立てるようにしています。
──組み立てなどは、担当が分かれているのでしょうか。
小林氏:そうですね。必要なパーツのピックアップ、先述した部分の組み立て、ケースへの組み込み、検証、出荷にそれぞれ担当スタッフを配置しています。
──スタッフさんのスキル向上に対して行なっている取り組みはありますか?
小林氏:なるべくスタッフがすべての工程をこなせるように、1つの班で慣れてきたら様子をみつつ作業内容を入れ替えてもらっています。これは、毎日同じスタッフで作業するというわけではないので、自分の担当する工程の前後の作業も理解することで、何かあったときもスムーズに解決できるようにするためです。
また、毎月1回、スタッフの習熟度をチェックする機会を設けています。ここで、どう教えたらいいのかや、どのモデルの組み立てから覚えてもらうかを決め、より効率よく習熟度が上がるように工夫しています。
──組み立て後の検証はどのように実施しているのでしょうか。
小林氏:まず、お客様の注文したパーツが間違っていないか、どのドライバーをインストールすればいいのか、外部デバイス関連のポートのチェック、負荷テストなどを、ネットワーク上で自動で判別して検査するためのプログラムをはしらせています。
──自動でできるプログラムがあるのはすごいですね。
小林氏:もしパーツが間違っていた場合はアラートがなるようになっていますので、すぐに気付くことができます。
──そのほか、チェック項目はありますか?
小林氏:最終的に外観も細かくチェックしています。加えて、過去にあったユーザーさんからの意見を取り入れつつ、絶対に見逃してはいけないという項目もしっかり確認してから、梱包するようにしています。
──梱包についてこだわりはありますか?
小林氏:最近ではビデオカードが大型化してきていますので、配送時に落ちたりしないように緩衝材をケース内に入れるようにしています。大型のビデオカードが登場した当初はまれにビデオカードの重さによる初期不良もありましたが、緩衝材を入れるようになってからは、そういった報告はまったくなくなりました。
また、もともとビデオカードを搭載するモデルはマザーボード側の外部出力にバツ印のシールを貼っていたのですが、それでも初めてパソコンを買われる方はシールを剥がして接続するという事例もあったため、今では背面に説明書きを貼っておくようにしています。
──バツ印のシールを剥がす方がいらっしゃったんですね。
小林氏:やはり、初めてパソコンを購入されるお客様も多いため、我々の想定外のご意見をいただくことも意外にあります。そういった初心者の方でもいい買い物をしたなと思っていただけるために、細かく修正を加えていっています。
──万が一初期不良があった場合は、どうすればいいのでしょうか。
小林氏:コールセンターにご連絡いただき、機材を返送いただければ解決した機材を改めて発送させていただきます。
──コールセンターは工場にあるのでしょうか。
大重氏:コールセンターは大阪に拠点があります。もともとサポートセンターは外注していたのですが、2017年に内製化しました。外注だとどうしてもお客様の声が漏れてしまうことがあったのですが、内製化することによって直接届くようになりました。
また、リペアセンターは工場にあります。開発とリペアー、製造を同じ工場で実施しているので、何か起きたときもすぐに各部署と連携して情報共有が可能なため、早急に対応できます。
ベンダーと直接取引し、市場を先読みして在庫を確保
──これまで伺ってきて、品質にはかなりこだわられているように感じます。では、なぜかなりリーズナブルな価格で製品を販売することができているのでしょうか。
大重氏:ベンダーさんと直接取引しているということと、部品によりそこまで大量に在庫を仕入れていない点が挙げられます。これにより、市場の値下がりに対していち早く導入できるというわけです。
──最近は各パーツの値上がりも話題になっていましたが。
大重氏:そういった場合は、前々から市場の様子を調べて値上がりしそうと分かった時点で、逆に大量に購入することで、パーツの価格が上がっても値段を維持できるようにしています。
──なるほど、そうやって価格を抑えているわけですね。
大重氏:そうですね。市場を予想して大量にパーツを購入する際に、弊社で迅速に判断して対応しているというのもあります。大手の企業さんだと、ここまで柔軟な対応も難しいのかなと思いますので、そこも弊社の特徴だと思っています。
──ありがとうございました。
今回のインタビューで、FRONTIERのパソコンはしっかりと高品質なパーツを採用し、かつ迅速に市場へ対応することで高コスパなマシンを実現しているというのがわかった。なるべく価格を抑えて、高品質なマシンがほしいという人は、FRONTIERのマシンを検討してみてはいかがだろうか。
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