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ハイバリューながら高品質なスタンダードPC「THIRDWAVE」の魅力に迫る 第3回

独自に標準搭載されているUSB端子やWi-Fi 6が便利! VESAマウントキットでディスプレー背面にも設置可能

見た目は小型・性能はタワー型並み! リビング用マシンにも最適なTHIRDWAVEのRyzen/インテルCore搭載ミニPC

2020年12月24日 12時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

提供: サードウェーブ

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温度的にはインテルモデルのほうが低いが、AMDモデルのほうがより静か

 小型パソコンで高性能となれば、気になるのが温度と騒音だ。CPUは性能が高いほど発熱量が多くなり、この熱を逃がすため、ファンの回転数が上昇。そのため、騒音も大きくなる。

 このCPU温度がどのくらい高くなるのか、「HWiNFO」を使い、高負荷となるCINEBENCH R23の実行中の温度をチェックしてみよう。

 まずはAMDモデルの「mini Regulus II AR5」から。CPUにRyzen 5 PRO 4650Gは6コア/12スレッドとCore i5-10400と同じだが、動作クロックが高いぶん発熱は気になるところ。

センサーから得られる温度は複数あるが、CPU CoreをCPU温度として採用。80℃を超えていた

 結果、CPU温度は80℃を超えているものの、パソコンがフリーズしてしまうといったトラブルは一切なし。元々、Ryzen 5 PRO 4650Gの最大温度は95℃となっているので、温度的にはまだ余裕がある。

 続いてインテルモデルの「mini Magnate II IM」をチェックしてみよう。

インテルモデルではセンサーで読める項目が変わるので、こちらはCPU PackageをCPU温度として採用。76℃と若干低めになっていた

 CPUの温度の最大はAMDモデルよりも低い、76℃。ただし、騒音はAMDモデルよりもやや大きくなり、タワー型パソコンと同程度となっていた。とはいえ、近づかないと気付かない程度で、ディスプレーの背面などにあればほぼ気にならない。

 加えて、小型パソコンは負荷の軽い一般用途での利用が多く、長時間高負荷が続くといった用途で使うことの方が珍しい。どちらのモデルも低負荷時は静かなので、騒音気にならないだろう。

カスタマイズでさらに自分好みに!
インテルモデルも16GB(8GB×2)にして購入可能

 BTOパソコンの醍醐味ともいえるのが、自分好みのスペックへとカスタマイズして購入できること。とはいえ、モデルによってカスタマイズできるパーツ、種類は大きく変わるため、ここでは「mini Regulus II AR5」と「mini Magnate II IM」のそれぞれでカスタマイズできる部分をチェックしてみよう。

 共通してカスタマイズできる部分としてまずチェックしたいのが、定番となるメモリーとストレージ。メモリーは8GB×1~32GB×2まで、最大64GBの構成が選択可能。速度はDDR4-2666(PC4-21300)が基本なのだが、AMDモデルに限って、より高速なDDR4-3200(PC4-25600)が選択できる。

AMDモデルでは容量だけでなく、より高速なDDR4-3200(PC4-25600)も選択可能だ

 メモリーの速度はゲーム性能にも影響してくるだけに、軽量ゲームを楽しみたいと考えているなら、高速なメモリーを選ぶといいだろう。

 インテルモデルの場合は、AMDモデルほど高速なメモリーは選択できないものの、8GB×1構成ではグラフィックが遅いだけでなく、シングルタスクならあまり問題ないが、マルチタスクとなるとソフトを使うにもギリギリ。16GB以上の構成にするのがオススメ……というより、同時に色々こなしたい人にとってはマストといってもいいだろう。

 ストレージで選べるのは、どちらのモデルも共通。メインとなるM.2 SSDと、拡張用の2.5インチストレージの組み合わせが選べる。

メインのストレージで選べるのは、すべて高速なNVMe対応のM.2 SSD。拡張用は2.5インチのSATA接続となる

 標準では250GBとなっているが、最大1TBまで選択できる。また、2.5インチストレージはHDDとSSDのどちらも搭載可能。標準では搭載されていないが、データ保存用にほしいというなら、安くて大容量な2TB HDDを選ぶといいだろう。もちろん予算が許すなら、大容量SSDを選ぶと速度面で満足できるのはいうまでもない。

 カスタマイズで意外と見落としがちなのが、キーボードやマウス。長くパソコンを使っていると、自分好みのキーボードやマウスがあるもので、新しく購入したマシンに付属しているものは使わないまましまい込む……というのがよくあるパターン。どうせ使わないなら、最初から「なし」を選んでみよう。

キーボードとマウスはそれぞれ「なし」を選択可能。実はこれで500円(税抜)ずつ安くなる

 実は、「なし」を選ぶと500円(税抜)安くなるのがポイント。キーボード、マウスの両方を「なし」にすれば、それだけで1000円安くなる計算となる。不要なものを削って安くなるのであれば、これに越したことはない。

 この浮いた1000円で、オプションとなるVESAマウントキット(980円)を購入し、ディスプレーの背面に本体を装着できるようにする、というのもオススメ。とくに大きな4Kディスプレーと組み合わせ、高性能&大画面の一体型パソコンとして使うのも面白い。

オプション(980円)のVESAマウントキット。大きな方は液晶ディスプレーの背面に、小さい方は本体に取り付ける

マシン本体に取り付けてみたところ。ディスプレーにネジ止めし、斜めにはめ込んで回転させることで固定できる

 負荷がかかるとCPUクーラーのファンが高回転になり、少し駆動音が聞こえるようになるが、ディスプレーの裏に設置すれば耳に騒音がほとんど気にならなくなり、ある意味静音化できるというメリットもある。

 性能面ではAMDモデルにおくれを取っていたインテルモデルだが、実は、Core i5-10400搭載モデルの上に、さらに2つの上位モデルが用意されている。

価格は大きく上がってしまうものの、8コア/16スレッドのCore i7-10700T、さらに10コア/20スレッドのCore i9-10900Tモデルもラインアップ

 AMDモデルは6コア/12スレッドのRyzen 5 PRO 4650Gが最上位となるため、これ以上高性能なモデルはないのだが、インテルモデルであれば、まだ2段階変身が残されているというのが強い。BTOというよりも別モデルを選ぶことになるとはいえ、性能にこだわりたいのであれば、これら上位モデルの購入も検討したい。

小型パソコンでもメインで使える高性能
どちらのモデルを買っても満足できる!

小型パソコンでも性能は高い

 本体が小さいというだけで性能が低いだろうと侮りがちだが、「mini Regulus II AR5」と「mini Magnate II IM」についてはその思い込みは厳禁。むしろ、ハイエンドノートパソコンをはるかに上回り、タワー型パソコンに並ぶほどの性能があると考えた方がいいほどだ。

 外出を控えるようになり、家の中で過ごすことが多くなってきたからこそ、家で使うPCには高性能なものを選びたい。手ごろな価格で、本気で使える1台を探しているというのであれば、ピッタリなモデルといえるだろう。

(提供:サードウェーブ)

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