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アップルの無償プログラミング学習ツール「Swiftプログラミング」でいっしょに遊ぼう 第4回

アップルの無償プログラミング学習ツール「Swift Playgrounds」アクションゲーム作り(準備編)

2020年09月27日 09時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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ステップ1:1個の「もぐら(ボール)」と、それ用の「穴」を用意する

 今回も前回までに引き続き「図形」のテンプレートを使ってプログラミングを進めていきます。新たなプレイグラウンドを作るもよし、これまでのものに新たなページを追加してから始めてもよいでしょう。そのための手順は、この連載の第1回〜第3回を参照してください。

 今回の最初のステップでは、新たなページに1組の穴、もぐら(ボール)、カバーを配置します。そのための具体的なプログラミングの手順は、以下のようになります。

・プレイグラウンドの背景を緑色に設定する
・プレイグラウンドの中央よりやや上にオレンジ色の円を配置する
・プレイグラウンドの中央にもぐら(ボール)を絵文字として配置する
・プレイグラウンドの中央に緑色の長方形を配置する
・配置した長方形を仮に半透明に設定して、3つの要素の位置関係を確認する

 iPadの場合、プレイグラウンドの背景は、デフォルトでは半透明状のグラデーションがかかっていて、そのままではゲーム画面として不適当です。そこでまず背景色を設定します。そのまま実行して、結果を確認しておきましょう。

 次に、穴となる円を配置します。半径が4.0のCircleを作ってから、色をオレンジに設定し、位置を中央からちょっと上にずらします。

 続いて、もぐらの代わりになるボールを配置します。絵文字はText()の中でstring:として指定します。iPadならソフトウェアキーボードから、macOSならメニューバーに「絵文字ビューア」を表示しておいて、その中から好きな絵文字を選べばよいでしょう。ここではバスケットボールを選んでいます。絵文字のfontSizeは55.0に設定し、位置はとりあえず画面の中央としています。

 さらに、初期位置のボールを覆い隠すカバーを配置します。これは幅も高さも8.0の長方形(実質的には正方形)として、色は緑、位置はやはり画面の中央です。

 これで、1組のもぐらとして必要な要素は出揃いました。この状態では半円形の穴の入り口が見えているだけで、中にもぐら代わりのボールが入っていることは分かりません。ここで試しに最後に配置したカバーの色を半透明に設定して、ボールとの位置関係を確認しておきましょう。

 この状態でボールを上下させれば、穴から出たり入ったりするように見えそうだと分かります。位置が確認できたら、仮に加えた最後の行を削除して、図4の状態に戻しておきます。

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