スマートリングで鍵を開けられるなら
複製されたら開けられちゃうってことじゃん
リング型ウェアラブル端末の 「スマートリング」をご存知だろうか。名前の通り、指につけて使用するリング型のデバイス。スマートフォンと連携させることで、ヘルスケア、通知、スマートロックなど、様々な機能を利用できる。
NFC機能をそなえたスマートリングを利用して、ペアリングすることで、近づくだけでドアの鍵を開けられる商品も存在している。物理的な鍵を差し込まなくても解錠できるとなれば、両手がふさがっているときなどにとても便利だ。
一方で、このスマートリングを使った鍵にリスクがあるとしたら、それはなんだろう?
ほとんどの人は、物理的な鍵を使用して、自宅のドアを保護しているだろう。物理的な鍵を利用している場合、攻撃者は鍵を入手したり、ロック、あるいはドア自体を壊したりする必要がある。これは専門的な知識を有していないと困難な作業だ。
スマートリングも、安全に設計されていれば、物理的な鍵と同等以上に働いてくれるはずだ。ただし、NFCリングは物理的にリングを入手しなくても複製できるため、製品のセキュリティモデルの安全性は物理的な鍵よりレベルが低い場合がある。
すなわち、スマートリングを使ってNFC機能で鍵を開けられる状態は、物理的なスペアキーを作成せずとも、勝手に鍵を開けられてしまう可能性があるといえる。