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気温マイナス5度! なぜか稚内で開催されたPS4版「Frostpunk」体験会、本当に人は来たのか

2020年01月27日 19時40分更新

文● 松野将太 編集● ASCII

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 北海道・稚内(わっかない)市と聞いて、みなさんはどんなイメージを思い浮かべるだろうか。おそらく多くの人は実際に訪れた経験がなく、“日本最北端の地”や“寒そう”といった、おおざっぱな印象を持っているのがせいぜいだろう。

 筆者はもともと札幌市の出身で、父方の祖父母が北海道北部の離島である利尻島に住んでいる。利尻島には空港もあるのだが、実際に家族で島を訪れる場合、わざわざ飛行機を使うことはなかった。札幌から稚内まで車を使い、そこからフェリーで島に向かう。人生のうちに数度、旅の途中とはいえ、実際に稚内を訪れているわけだ。

 だから、札幌から稚内までおよそ330km、途中から驚くほど変わり映えのしない海岸沿いの道を車で走った記憶もあるし、たどり着いた稚内で早朝に開いている店を探し、マクドナルドのドライブスルーに入った記憶もあるし、街ののどかな雰囲気も覚えている。

 道幅や建物のあいだの間隔が広く、高層建築がないので空が広い。典型的な北海道の地方都市らしい街並みだ。正直、にぎやかな印象はそれほどない。そんな記憶があるからこそ、ASCII編集部のジサトラハッチ氏から「DMM GAMESが稚内で『Frostpunk』の体験会やるらしいんだけど、取材行ってくれない?」と言われたときは、シンプルに「正気か?」と思った。

当日の最低気温、マイナス5度

「Frostpunk」

 「Frostpunk 極寒体験会in稚内」は、DMM GAMESから国内PlayStation 4版の「Frostpunk: Console Edition」が2月27日にリリースされることを記念して実施された体験会だ。「Frostpunk」自体は、2018年4月にPCで正式リリースされたサバイバルストラテジーゲームで、本作はその移植版。開発はポーランドの「11 bit studios」が手掛けており、ポストアポカリプス的な世界設定や、摂氏マイナス20度を超える“寒さ”に抵抗するための街づくり、シビアな状況で倫理観をゆさぶるような選択を迫られるゲームバランスといった要素が好評を博している。

 繰り返すがこの体験会、北海道・稚内のみでしか開催されない。寒さがテーマのゲームだから寒いところで体験会をしよう、という意図は分かりすぎるほどよく分かるのだが、これを思いついて実行に移してしまうのがDMM GAMESの凄いところ、というほかないだろう。

 筆者は過去にPC版「Frostpunk」をプレイしており、ゲーム自体の面白さについては異論がない。ただし、一般的にはタイトルの知名度が高くないこともまた事実だ。そんなタイトルの体験会を稚内で実施して、果たしてどれほどの人が集まるのか。当のDMM側も一般参加者の集客には懸念を抱いていたようで、事前に「どのくらい人が来ると思いますか?」と尋ねたところ「ゼロも想定してます!」という潔い返事が返ってきた。

当日の稚内の様子。寒い

北海道の土地の使い方は本州のそれとは比べ物にならないほど贅沢だ。建物同士の間隔が広かったり、駐車場がやたらに大きかったりする。東京に比べると、空がとても広い

 1月23日、羽田空港から稚内へ飛び、一旦ホテルにチェックインしてから会場に向かう。当日の気温は最高気温がマイナス0.2度、最低気温がマイナス5度と、寒いことは寒いが、Frostpunkのゲーム開始時点の気温であるマイナス20度よりは幾分よい環境と言える。幸い、当日は終始晴れていて、降雪により視界が悪いといったこともなかった。

今年は暖冬ということもあってか、積雪はそれなり

 とはいえ、少しではあるが雪は積もっているし、歩道にはときたま氷が張っていてよく滑る。雪にスニーカーを埋もれさせながら歩いていると、豪雪をかき分けながら木材収集に向かう「Frostpunk」序盤の住民の姿を思い出したりもするのだが、ともかく会場となる「稚内港北防波堤ドーム」(注:ドームとは言うが、れっきとした屋外である)へ足を運んだ。

稚内港北防波堤ドーム。寒気が思いっきり入ってくるのでやはり寒い。この通路内で、約2時間半にわたる体験会が実施された

ちなみに防波堤の向こうは海。防波堤ドームの中にいても、少し磯の香りがする

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